この機能は自動的に全ユーザーを対象に有効化されており、ユーザーが利用の可否を決めるプロセスはない。個人やブランドのアカウントをフォローするだけで、先方から突然の着信がある可能性がある。
新機能を歓迎するユーザーもいるだろうが、迷惑電話の可能性を心配する人も多いだろう。かつてイーロン・マスクはBot(ボット)アカウントの撲滅を約束したが、Xの対応は上々の実績を残しているとはいえない。
迷惑着信に悩まされたくないなら、今すぐ設定を変更しよう。やり方は以下の通り。
通話を無効にする方法
1. スマートフォンでXアプリを立ち上げ、封筒のアイコンをタップしてダイレクトメッセージ(DM)の画面を開く2. 次にスクリーン上部にある設定アイコンをタップする
これで、一連のオプションが表示される。「音声通話とビデオ通話を有効にする」をオフにすると、すべての通話を完全にブロックできる。
「通話を有効にする」をオンにした状態では、さらに4つの細かい設定オプションが表示され、通話を許可する相手を選べる。
・アドレス帳に登録されているユーザー(Xにアドレス帳へのアクセスを許可する必要がある)
・フォローしているユーザー(初期設定で選択されている)
・認証済みアカウント(本来の意味で認証されていはいない有料アカウントである点をお忘れなく)
・全員
この4つのいずれを選んでも、通話機能をオンにするなら、その下にある「通話のプライバシーを高める」というオプションにチェックを入れたほうがいい。Xによれば、この設定を有効にすると、自分のIPアドレスが通話相手に知られるのを防げる。
IPアドレスは、端末所有者の大まかな居場所を追跡するのに使われる可能性がある。内部告発者や覆面ジャーナリストなど、自分の居場所を明かしたくない人にとっては特に重要な設定だろう。
Xでの通話の仕組み
「通話のプライバシーを高める」設定オプションにあるリンクの先では、通話の仕組みについての詳細が確認できる。そこには、こう書かれている。「発信者と受信者の双方がこの(通話のプライバシーを高める)設定を無効にしている場合(初期設定では無効)、当社のサーバーが初期設定を実行すると、通話自体がP2P(ピアツーピア)でルーティングされ、IPアドレスが相手に見えるようになる可能性がある」
「ただし、どちらかがこの設定を有効にしている場合、通話はXのインフラを介して中継され、設定を有効にしているユーザーのIPアドレスは表示されない」
Xの音声通話とビデオ通話のサポートページでは、通話が暗号化されているかどうかについては言及がない。同社にはメディアからの問い合わせに対応するスタッフはいない。
Xの音声通話とビデオ通話は、AndroidとiPhoneのアプリでのみ利用できる。
(forbes.com 原文)