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aslysun / Bigstock


中国では、経済の発展とともに離婚率も上昇している。先月、中国政府が発表した2014年の離婚件数は前年比3.9%増の360万組だった。

北京青年報によると、これで12年連続の増加だ。昨年、中国国内で結婚した夫婦の4組に1組が離婚したことになる。国民的ヒーローである元陸上選手の劉翔(りゅうしょう)もその一人で、先月、妻の葛天との離婚を発表した。結婚期間はたった9カ月だ。

現代のライフスタイルの何が離婚率を押し上げているのか。Beijing Shuangli Law Firmで離婚問題を専門に扱っている弁護士Liu Linによると「離婚が増加している背景には、アリババが出資する中国版ツイッターWeiboや、テンセントのメッセージアプリWeChat等のSNSの利用の増加がある」という。「SNSは離婚の促進剤だ」とLiuは話す。しかし、離婚率上昇のもっと根本的な原因は、中国人夫婦のコミュニケーション不足にある。以下、インタビューの一部を抜粋してご紹介する。

Q. 中国の離婚率上昇にSNSが与えた影響は?

1980年代にはダンスホールや公共の広場などでの出会いしかなかったが、今ではネット上での出会いが普及した。初期のネットのチャットルームから始まり、今ではWeChatやQQ(テンセントのインスタントメッセージアプリ)などがスマートフォンで日常的に使われている。
離婚の原因は主に夫婦間のコミュニケーション不足にある。SNSを通して人々は自分自身を発見し、恋愛観や自分に必要なものがわかるようになる。しかし、そういった発見があるのは大抵、妻や夫以外とのコミュニケーションにおいてなのだ。

Q. 離婚訴訟にSNSが与えた影響はや実例は?

北京市豊台区人民法院(裁判所)では最近、妻がQQを通じて知り合った男性と不倫関係となった事例を扱った。別の事例では、エグゼクティブMBAを学んでいた男性が女性と知り合い、Weiboで頻繁にやりとりをするようになった。その後、男性は湖南省でこの女性と暮らすために北京の自宅を後にし、男性の妻は離婚を申し入れた。今年5月からは裁判所で、SNS上のデジタルデータが離婚調査の証拠として認められるようになった。

Q. 中国では一般的に離婚訴訟を起こすのは夫か妻か。離婚訴訟における財産分与は夫婦間で折半になるのか?

夫か妻かに限らず、不倫された側が離婚訴訟を起こす。大抵の場合、財産は折半されるが、訴訟手続きにおいて不利なのは女性だ。中国では、男性の方が女性よりはるかに高収入で、男性は妻には内緒で多くの資産を隠し持っている。通常、女性が裁判で勝ち取るのは、夫が実際に所有する資産のごく一部だ。

Q. SNSはますます普及している。今後も離婚率は上がり続けるのか?

SNSは離婚率上昇の促進剤のようなものだ。根本的な問題は、夫婦間のコミュニケーション不足だ。もしお互いが率直に話し合うことができれば、SNSは問題にならないが、中国人は大抵控えめで自分の気持ちを表現することが得意ではない。欧米人から学ぶ必要がある。

Q. 政府の対応は?

「夫婦教育法(Family Education Law)」という法案が作成されている。議員らが基本的な法律の知識を一般家庭に伝えようとする試みだ。この法律が施行されれば、結婚に関してより活発な話し合いがなされるだろう。

Q. 世界的に離婚率は高まり同棲カップルが増えているようだが、これを長期的な傾向として見ると、結婚は衰退していくと思うか?

結婚は滅びることは無い。夫婦が離婚を決めるのには様々な理由がある。新しい恋人ができたら再び結婚し、新たな結婚生活を喜んで迎えるだろう。

文 = ラッセル・フラナリー(Forbes)/ 編集=上田裕資

 

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