経済

2024.02.24

エヌビディア、初の時価総額2兆ドル超え 米企業で3社目

米カリフォルニア州サンタクララにある半導体大手エヌビディアの本社(Justin Sullivan/Getty Images)

米半導体大手エヌビディアが23日、米国企業で史上3社目となる時価総額2兆ドル(約300兆円)を達成した。人工知能(AI)チップの製造元としての成長力に投資家の期待が高まる中、21日に発表した決算が追い風となり、快挙を成し遂げた。

ヤフーファイナンスのデータによると、エヌビディアの時価総額は23日の米株式市場で約500億ドル(約7兆5000億円)増加し、2兆100億ドル(約302兆3300億円)に達した。時価総額2兆ドル超えは、米国企業ではアップル、マイクロソフトに次ぐ3社目。

エヌビディアの企業価値は、21日の時点では米西海岸のIT大手各社に届かなかったが、今やアマゾンを約1900億ドル(約28兆5700億円)、グーグルの親会社アルファベットを2120億ドル(約31兆8800億円)上回っている。

エヌビディアは22日の市場で時価総額を2750億ドル(約41兆3600億円)以上伸ばし、米株式市場で1日当たり増加額として史上最大を記録。23日には同社株価が過去最高値となる808ドル(約12万1500円)まで値上がりし、年初来67%高となったことで、S&P500とナスダック総合株価指数は史上最高値を更新した。

ウォール街では、エヌビディアがさらなる成長を遂げるとの見方で一致しており、売上高・利益とも年内にほぼ倍増すると予測している。生成AIに不可欠な半導体チップ技術を擁するエヌビディアの主要顧客は、マイクロソフトやアルファベットをはじめとするIT大手だ。

エヌビディアの最高経営責任者(CEO)で共同創業者のジェンスン・フアンは、株価高騰を受けて富豪の階段を駆け上っており、フォーブスの推計によると純資産はこの4年間で40億ドル(約6000億円)未満から約700億ドル(約10兆5300億円)へと急増した。

forbes.com 原文

翻訳・編集=荻原藤緒

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事