暗号資産

2024.02.20

サム・アルトマンの「ワールドコイン」が急騰、1週間で190%高

Photo Illustration by Rafael Henrique/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

サム・アルトマンの野心的な暗号資産プロジェクトとして知られるワールドコインの価格は、OpenAIの最新の人工知能(AI)ツール「Sora」のリリースを受けて急騰した。

ワールドコインのトークン(WLD)は本原稿の執筆時点(米国東部標準時2月19日朝7時)で7.46ドルで取引されており、過去24時間で42%以上上昇している。

このトークンの価格は、過去7日間で190%近く上昇しているが、その過程でアルトマンのOpenAIとワールドコインの両方が新たな動きを発表していた。OpenAIは、ワールドコインの価格が約3ドルだった15日にテキストを動画に変換するAIツールのSoraを発表し、ワールドコインのほかにフェッチAI(FET)やビッテンソー(TAO)、スリープレスAI(AI)などのAI関連のトークンの上昇につながったとコインデスクは報じている。

さらに、ワールドコインの価格が約4.75ドルだった17日にワールドコインのプロジェクトは、このトークンのウォレットアプリのWorld Appのデイリーユーザーが100万人を突破したと発表した。このトークンの時価総額は急速に10億ドルに近づいており、過去24時間で41%増加し、約9億7500万ドル(約1460億円)に達している。

ワールドコインは、OpenAIの共同創業者のアルトマンが率いる野心的な暗号資産とデジタルIDのプロジェクトとして知られている。昨年7月に発足したこのプロジェクトは、ユーザーがボットではなく本物の人間であることを確認するために「オーブ」と呼ばれる専用の機器を用いて、目の虹彩をスキャンしたユーザーのみに「ワールドID」と呼ばれるアカウントを付与し、ワールドコインを配布している。

このプロジェクトは、AIの進歩がデジタル社会にもたらす差し迫った課題の1つである、本人確認の問題を解決しようとしている。しかし、このプロジェクトはまた、ケニアではデータプライバシーに関する懸念や、インドやフランス、ブラジルといった諸国での規制のハードルや関心の低下などにも直面している。また、オーブはアジア人の目をスキャンするのが難しいとも言われている。

ワールドコインはまた、OpenAIの生成AIツールが潜在的に引き起こす問題を解決しようとしている。画像生成AIのDall-EやChatGPTなどは、オンラインで拡散されるコンテンツの信憑性に対する疑問を引き起こしている。

Soraはテキストプロンプトをこれまで以上にリアルな動画に変換できる生成AIプロダクトであり、専門家は説得力のあるディープフェイクを作成できるのではないかと懸念している。Soraは安全性のテスト中であり、悪意のある使用に関する潜在的な問題が解決されるまでは、一般公開しないとOpenAIは述べている。

直近のワールドコインの急騰は、暗号資産市場全体の上昇に続くものだ。時価総額で市場全体のほぼ半分を占めるビットコインは、本稿執筆時点で約5万2000ドルで取引されており、1週間前から約9%上昇している。2番目に価値の高いトークンであるイーサも同期間に約17%上昇した。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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