好調続くエヌビディア、純利益は1年前から770%増の1兆8500億円

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米半導体大手エヌビディアが2月21日発表した四半期決算の業績は、ウォール街の予想を再び上回り、人工知能(AI)の王者である同社の株価は急騰した。

第4四半期(11月〜1月)の売上高は前年同期比265%増の221億ドル(約3兆3000億円)で、アナリスト予想の204億ドルを大きく上回った。純利益の123億ドル(約1兆8500億円)も、前年同期比769%増という目を見張る伸び率で、調整後の1株利益は市場予想の4.6ドルを上回る5.16ドルだった。

ファクトセットのデータによるとエヌビディアの収益は、2022年の第3四半期以降に一貫してアナリストのコンセンサス予想を上回っており、3四半期連続で過去最高の利益と売上高を報告している。

同社はまた、2024年第1四半期(2月〜4月)の売上高見通しを、アナリスト予想の222億ドルを上回る240億ドル(約3.6兆円)とした。エヌビディアの株価は、決算発表後の1時間以内に約8%上昇し、14日以降の9%の暴落を帳消しにした。

AIを多用する稼ぎ頭のデータセンター部門の売上高は、前年同期の36億ドルから409%増の184億ドルに上昇した。

エヌビディアの株価は、ここ15カ月の間に120ドル以下から700ドル近くまで爆発的に上昇しており、時価総額も同期間に3000億ドル強から1兆7000億ドル強に上昇している。

AIブームに牽引されたエヌビディアの四半期利益は、4年前の10倍以上に伸びているが、同社が今後も、現状の時価総額を正当化する業績を維持できるかどうかは定かではない。しかし、ウォール街のアナリストの大多数は今後も好調が維持できると確信しており、平均予想で同社の今年度の利益と売上高がさらに60%以上伸びると見込んでいる。

「エヌビディアの利益達成ほど確実なものはない」と、カーソン・グループのストラテジストのライアン・デトリックはEメールでコメントした。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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