注目を集めるさまざまな機能がある中、iPhoneのバッテリー寿命は今も残る重要な課題であり、何にもまして解決が求められている。
昨年秋、アップルはiPhone 15にバッテリーの「充放電回数」を導入し、ユーザーはこれまで何回バッテリーを充電したかがわかるようになった。役に立つ機能ではあるが、見つけるのは少々難しい。iPhone 15ユーザーは「設定>一般>情報」で確認できる。
iOS 17.4でそれが変更され、「設定>バッテリー」にこの情報が移り、ずっと見つけやすくなる。iOS 17.4の一般公開は3月上旬になると予想されている。
このバッテリー情報の表示の変更は良いスタートだが、実はもっと良いニュースがある。このアップデートと並行して、アップルは何らかのバッテリーテストを行っているようだ。
アップルはiPhone 15シリーズのバッテリーを再テストしているという。iPhone 15と15 Plusだけでなく、iPhone 15 Proと15 Pro Maxも含まれる。これまで同社は、これらのモデルも、以前のiPhoneもフル充電サイクルを500回繰り返した後、元のバッテリー容量の80%になるとしてきた。これは毎日充電したとして約1年半後の状態となる。これはバッテリーがダメになるというわけではなく、それ以降に元の容量の80%までに達しないということだ。
アップルは今回の再テストで、iPhone 15シリーズの4機種がずっと高い基準を満たしており、2倍となる1000回の充電サイクルの後でも80%の容量を維持することを発見した。これは毎日充電を繰り返した場合の約3年間に相当する。
アップルは、制御された条件下でバッテリーの充放電を1000回行ったというが、その条件の詳細は明らかにされていない。
つまり、iPhone 15シリーズのハードウェアにもソフトウェアにも変更はないが、これまで考えられてきたよりも長くバッテリーが長く性能を維持するという安心をユーザーは感じ続けられる。
他のiPhoneについても、アップルは現在も「充電サイクル500回後に80%のバッテリー容量」というこれまでの基準を満たしているが、さらなる調査を行なっているという。
(forbes.com 原文)