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2024.02.21

SpotifyのプレイリストがApple Musicでも利用できるようになる可能性

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アップルが、Spotify(スポティファイ)やアマゾンミュージックで作成した楽曲のプレイリストを、Apple Musicにインポートするための新機能のテストを行っていることを2月19日のニュースサイト9to5Macが報じている。

複数のストリーミングサービスを利用する音楽ファンを悩ませるのが、サービスを乗り換えた場合に作成したプレイリストが無駄になってしまうことだが、この悩みを解決してくれるのがSongShiftと呼ばれるサービスだ。アップルは、Apple MusicのAndroid版アプリの最新バージョンにSongShiftを統合するためABテストを、一部のユーザー限定で行っていると9to5Macは報じている。

この機能がAndroid版に実装されたなら、iPhoneでも同じ機能が利用可能になると考えるのが自然だろう。掲示板Redditにアップロードされたテスト中のアプリのスクリーンショットには「他のサービスの楽曲を転送する」というボタンが表示され「他の音楽サービスで作成したプレイリストをApple Musicのライブラリに追加する」という説明文が添えられている。

この機能は、Apple MusicのAndroid版アプリの設定メニューからも利用可能になると9to5Macは報じている。SongShiftは、サードパーティが開発したiOS向けのアプリで、数年前から異なるストリーミングサービスをまたいでプレイリストを管理するアプリとして音楽ファンに愛されている。

この機能はまだテスト段階であることから、実際に利用可能になるのはまだ先のことかもしれない。もちろん一般公開が見送りになる可能性もある。

しかし、アップルが現在、規制当局からの圧力を受けて、iPhoneをサードパーティのアプリストアに開放する動きを進めていることを考慮すると、この動きは興味深い。アップルは、この取り組みを通じて、音楽ファンがSpotifyやアマゾンミュージック、TIDAL、Deezerといった同社の競合サービスで作成したプレイリストを、Apple Musicで利用を可能にする。

9to5Macは、アップルがSongShiftのApple Musicへの統合を、iPhoneでも利用可能にするかどうかはまだわからないとしているが、アップルは通常、Android版とiOS版のApple Musicの機能を同じものにしていると述べている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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