働き方

2024.03.01

出世する人が必ず持っている「フォロワーシップ」の身につけ方

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数年前、多くの人に尊敬されるあるリーダーが「素晴らしいリーダーになるためにはどうしたらいいですか?」と聞かれた時、「最高のフォロワーになることだ」と答えていたのを覚えている。彼はその後、意識している“フォロワーシップ”についていくつか教えてくれた。

フォロワーシップとは、ビジョンを掲げ、目標達成のためにチームを率いるリーダーシップとは違い、リーダーのよきパートナーとなり、前進をサポートする姿勢や行動だ。それは、上司の機嫌を見ながら話しかけることでもなければ、何でも言う通りにすることでもない。大事なのは上司から学び、成長したいという意欲を持ち、結果を出すための行動を起こすこと。そして、上司にはできないことを担うパートナーになることだ。

このフォロワーシップを意識すると上司とよりよい人間関係を築くことができる。すると、ゴールのイメージがクリアになり、個人の生産性や成長速度が上がる。責任の大きな仕事を任されることが多くなり、出世も近づく。チームとしての目標達成へのスピードも上がる。

フォロワーシップとは、メンバー間でも重要なことで、必ずしも上下関係に紐づくものではないが、ここでは上司とよりよい関係を築くことができる部下=フォロワーシップのある部下の特徴をいくつか紹介したい。

上司から学ぼうとする

上司がなぜそういう行動をしたのか、どのように意思決定をしたのかを聞き、学ぶこと。そして、常に自分の活動へのフィードバックを求める姿勢を持つことだ。

小さなところでは、ミーティングの進行やプレゼン、発言に対してフィードバックを求めたり、360度評価等を通してフィードバックをもらったり。時には耳の痛い話もあるだろうが、大事なのはそこから学ぼうという姿勢だ。フィードバックを得ることに慣れてくれば、そこからの学びの質も上がっていく。

上司の見ている景色に興味を持つ

あなたと同じように上司も色々なジレンマと戦っている。マネージャー、部長、CEOであっても変わらない。顧客からのプレッシャー、株主からの意見などどこまでいっても悩みどころはある。

上司の意見に賛同できるときも、できないときも、その背景に興味を持ってみること。ときには、決断や迷いの理由を聞いてみるとよいかもしれない。そうすると上司も肩の荷が下りて、如何ともできない状況をあなたに共有しやすくなる。ここまでくれば上司のパートナーに近づきつつある。
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