「あらゆる業界を無人化する」をビジョンとするスタートアップNew Innovations（ニューイノベーションズ）は、2020年からroot Cのリースを開始。現在、東京、神奈川、大阪を中心に設置箇所を増やしている。専用アプリでは、メニューからコーヒーを選んで受け取りたいスタンドと時間を指定することができる。また、「root C MATCH」というコーヒー診断機能があり、質問に答えるとAIが自分に合ったコーヒーの候補を教えてくれる。それを試して感想を伝えれば、さらに絞り込まれるというもの。
そのほか、ポイントやクーポン、300円以上を利用すると、当日の2杯目と3杯目が150円になるサービスなども受けられる。なにより、稀少なスペシャルティーコーヒーを厳選し、それぞれの豆に合った焙煎と淹れ方で提供するという、コーヒーへのこだわりが強い。
こうした便利な機能やサービスがある反面、スマホを持っていない外国人観光客やクレジットカードの決済ができない人から、アプリなしでコーヒーを注文したいという要望もあった。そこで、電子マネーやQRコードも使えるタッチパネル式のオーダー端末を加えることにしたのだ。まずは、東京ソラマチのイーストヤード1階に新設されるroot Cに端末が設置される。ただし、root C KIOSKから注文する場合は500円（税込）での購入となる。
New Innovationsの創業者でCEO、CTOを兼務する中尾渓人氏は、14歳で自動ロボットの国際競技会の子ども部門「ロボカップ・ジュニア」に入賞し、15歳からシステム開発事業を開始したという経歴を持つ。同社は高校在学中に創設した。
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