AI

2024.02.20 08:00

AIで蘇った「世界初のプログラマー」、エイダ・ラブレス

「私はオープンソース・ソフトウェア(ComfyUI、Stable Diffusion、OBS、OSC、NDI)と複数のモデルをノートパソコン上でローカルに動かし、AIを使ったストーリーテリングをライブで実行できるように、カスタマイズしたシステムを活用しました」と、テンペストは述べている。このシステムは、ビデオセグメンテーションを行うために作られた専用アプリ(テンペストがプログラムを書いた)の動くiPhoneを通じて、テンペストのパフォーマンスをキャプチャーする。「このアプリは、効率よく背景を除去し、私の手の動きを追跡して、映像と位置データの両方を、ライブパフォーマンスを行うシステムに送ります」

テンペストは、画像とビデオシーケンスを生成するために、高速で作動するオープンソースのComfyUIを使った。これはウェブインターフェイスで生成AIを操作できるツールだ。そして、事前にプログラムされたAI画像生成のプロンプトとコンピュータービジョンへの統合を行うための専用ワークフローを作り、そのすべてをAximmetryというショーコントロール用のソフトウェアで編成した。これが映像合成と全体のタイムラインの管理を担当する。これに含まれる機能には、ジェスチャーの認識、音楽の再生、ボイスクローンのキュー、動的な調整のために特定のパラメータをComfyUIに送り返すことなどがある。「このシステムは自律的に判断を下し、パフォーマンスの最中に表示されるコンテンツの選択とレンダリングを自動的に行うことができます」と、テンペストは語っている。



マルコ・テンペストは、デジタル技術を使って驚くような方法で観客とコミュニケーションを取ることに関しては折り紙付きだ。TEDカンファレンスのレギュラー・スピーカーである彼は、デジタル技術を用いて、しばしば人を驚かせるような没入感のある体験を生み出すことで知られている。テンペストがキャリアを通じて常に目標としているのが、人をインスパイアすること。難しい話題を取り上げ、それを説明する方法を見つけること。メッセージを効果的にやりとりすること。人を熱狂させ、驚かせること。創造、革新することだ。優れたアイデアは、優れた人々と同じように、育てられるものであり、適切な配慮と支援があれば、不可能なことは何もない、とテンペストは信じている。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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