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2024.02.17

イケアのAI空間デザインツール、部屋を空にして家具を配置

プレスリリースより

イケア・ジャパンは、IKEAアプリで部屋を撮影すると3Dモデル化され、置かれている家具などを取り去り、新たに家具を選んで配置できるAI空間デザインツール「IKEA Kreativ」(イケア・クリアティーブ)を2月27日から提供開始する。

これを使うためにはIKEAアプリの「IKEA Kreativ」を開き、リビングルーム、ホームオフィス、キッチンなど、家具を配置したい部屋を選んでから、画面の指示に従って部屋の目的の部分をスマホのカメラで撮影する。指示のとおりにカメラを動かしてスキャンを終えると、3分間ほどの処理時間のあと、3Dモデル化した部屋が画面いっぱいに示される。これで準備完了。

あとは、右側のツールバーで「消去」を選択すると、削除できるアイテムが黄色い枠線で囲まれて示されるので、タップすればそれが消えて部屋の壁が現れる。続けて、「アイテムを追加」をタップすると、その部屋にあった家具のリストが開く。家具を選択すると、それが部屋の中に現れるので、ドラッグして配置する。部屋の3Dモデルは名前を付けて保存でき、あとから編集もできる。

公式提供開始後は、IKEAアプリで「IKEA Kreativ」という青いバナーをタップすると開始できることになっている。現在はIKEAのウェブページから試すことができる。

イケアでは、すでにAR技術を使って部屋にイケアの家具の3Dモデルを配置できるツールを公開しているが、IKEA Kreativはその進化版だ。これは、全世界のイケア422店舗のうち日本やアメリカなど364店舗を管理する持ち株会社、Ingka(インカ)グループに属するシリコンバレーのAIテック企業Geomagical Labs(ジオマジカルラブズ)が開発した技術だ。

ちなみに、イケアはスウェーデンの雑貨屋に始まり、梱包時には平らになる「フラットパック」式の組み立て家具を開発して世界展開されたブランドだ。現在、オランダに本拠を置き、イケアブランドの製品を扱う店舗を全世界に広めるためにフランチャイズ化した。Ingkaはそのなかの最大のフランチャイジー。

IKEAアプリはiOS版がAppStore、Android版がGoogle Playで無料ダウンロードできる。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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