経済・社会

2024.02.15 13:30

多様化が進む「趣味」の世界。熱狂が生む経済圏が拡大中

熱狂する趣味人が市場を開拓していく

公序良俗に反しなければ趣味は自由であり、同じ趣味の人たち同士がつながることはとても容易な時代になった。かつてはそういった散らばりすぎている趣味人たちにリーチするのが極めて難しく、ある程度の規模でマス展開しないと経済としても成り立たなかったのだが、今は違う。
 
前述した麻雀も、サウナも、DJも、その分野の熱狂的な趣味人が熱量をもって旗を振ることで、経済圏を拡張させている。ここに挙げた例以外にもたくさんあるだろう。一方で、高い拡張ポテンシャルをもちながらもまだ手付かずになっている新しい趣味の経済圏があるかもしれない。デジタル、AI、SNS、スマホ、モノづくりの手法、グローバル化などとのかけ算で、無数にあるそれぞれの趣味経済圏が爆発的に拡張されていく流れはより加速する。

今後、こういった熱狂的な趣味人による「この指とまれ」の行動力は、いろいろなところでビッグバンを起こしていくだろう。


なかやま・りょうたろう◎マクアケ代表取締役社長。サイバーエージェントを経て2013年にマクアケを創業し、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」をリリース。19年12月東証マザーズに上場した。

文=中山亮太郎

この記事は 「Forbes JAPAN 2024年3月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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