研究結果についてキャロルは、教員の評価から共通テストまで、男女間の格差はたんに存在するだけでなく、非常に根強いことが示されたと説明している。キャロルによれば、教員の評価は女子に有利なことが知られており、EYFS段階での評価差がその後の学校での教育や外部の試験での差の種をまいている可能性があるという。
キャロルはその一方で、学業成績では女子がほぼ全面的に男子を上回っているにもかかわらず、この優位は必ずしも雇用にはつながっていないと指摘している。一部のSTEM(科学、技術、工学、数学)分野では依然として若い女性の割合が低く、でこの分野で就業している女性も男性に比べて得られる機会が少なく、給与も低く抑えられている。
「女子学生がなぜいまだに技術や工学、数学の道に進むのを避ける傾向にあるのか、また、性差に基づくこうした傾向が労働市場にとのような影響を与え得るのか、理解を進める必要がある」とキャロルは述べている。
(forbes.com 原文)