公転している恒星と連星系を構成しているという。
さらにこれに続いて、ガイアのデータから2番目のブラックホール連星系「BH2」が、ケンタウルス座で見つかった。どちらのブラックホールも、推定質量は太陽の10倍弱で、休眠状態にあるとされている。
だが、ザークは完全に納得しているわけではない。
ザークは、BH1とBH2がどちらも休眠状態の恒星質量ブラックホールの非常に有望な候補だと見なしている。だが、過去にも同様の発見がいくつかあったが、後に否定されているとも指摘。今後、BH1とBH2の観測データがさらに増えることを考えるとわくわくすると、ザークは話す。
理論天文学者による恒星進化モデルの作成には確かな数字が必要
ザークによると、太陽系外惑星系では、まず恒星進化モデルを用いて主星の性質を導き出し、それによって惑星の性質を明らかにする。主星のパラメーターを間違えると、他のパラメーターもすべて間違うことになるという。複数の恒星進化モデルに基づくと、銀河系全体には数万もの休眠ブラックホールがあるはずと考えられるが、高い信頼性を持って検出されたものはまだないと、ザークは指摘する。現在知られている恒星質量ブラックホールはすべて、活発な降着が起きている恒星系にあるため、休眠ブラックホールの探索はこれからも続けられると、ザークは話している。
(forbes.com 原文)