米国でCDが売れるのはK-POPスターとテイラー・スウィフトだけ

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何年もの間、CDはもう終わったかのようだった。米国の人々は、大好きな音楽を聴くのに、デジタル化されたものをダウンロードしたり、ストリーミングを利用したりするようになった。最近、CDはある種の復活を遂げつつあるが、それはリリースされたばかりのアルバムなどをCDで手に入れたいと熱望するファンを持つ、一部のミュージシャンのおかげのようだ。

米調査会社ルミネートの年末レポートによると、2023年に米国でまだCDを大量に販売できたのは選ばれた一部のアーティストだけ。テイラー・スウィフトや一部のK-POPの人気アーティストだ。これらのスターの一部は、ベストセラーとなったアルバムで米国での人気を証明し、CD市場で圧倒的な存在感を見せた。

ルミネートが発表した2023年にCDが最も売れたアルバムランキングのトップ10には、スウィフトの作品が3枚入っている。カントリーポップス界のスーパースターであるスウィフトは、『1989(テイラーズ・ヴァージョン)』で1位を獲得。最近リリースされた同アルバムはCDだけで80万枚も売り上げ、ダントツの1位となった。また、27万6000枚売れた『ミッドナイツ』が8位に。9位にも『スピーク・ナウ(テイラーズ・ヴァージョン)』が入った。この再録版のCDの販売枚数は26万7000枚だった。

スウィフトを除くと、トップ10はK-POPのアーティストが占めた。

男性アイドルグループのStray Kids(ストレイ・キッズ)は、K-POPのアーティストとしては2023年に米国で最もCDが売れた。昨年ビルボード200で2作連続で1位を獲得したStray Kidsのアルバムは2枚がトップ10に。52万枚を売り上げた『5-Star』が2位、38万1000枚売れた『ROCK-STAR』は4位だった。

その他にも、TOMORROW X TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)、NewJeans(ニュージーンズ)、TWICE(トゥワイス)、SEVENTEEN(セブンティーン)、そしてBTSのメンバーのジョングクもトップ10にランクイン。これらのアーティストは全員、少なくとも1つのアルバムがCDだけで20万枚以上売れた。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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