音楽関連の消費行動に変化、推し活費用はおいくら?

プレスリリースより

音楽を聴くスタイルは時代とともに変わってきました。昔ならレコードやカセットテープ、CDといったメディアを購入し、プレーヤーで再生していましたが、いまはネットでダウンロードやストリーミング再生が主流。サブスクや購入するだけでなく、YouTubeなどでアーティストがMVを配信することが多いため、それほど音楽にお金を掛けなくても聴けるようになりました。

そうした時代のなかで、音楽に関する行動についてCCCマーケティング総合研究所がアンケート調査を行っています。

まず、音楽を聴くこと以外に音楽に関連する行動を問うたところ、「音楽を視聴するためのオーディオ類を購入した」が30.3%ともっとも多く、続いて「アーティストグッズやフェス・公演のオリジナルグッズを購入した」が15.5%、「アーティストが掲載された雑誌・書籍・写真集を購入した」が10.3%と続いています。

最近は、スマホで聴くことが当たり前のようになっていますが、そのためのヘッドホン・イヤホン類を購入する人は多そうです。2位、3位などは、推し活の一貫だと思いますが、アーティストが楽曲以外の収入源として、コンサートやライブのチケット代はもちろん、こうしたグッズに力を入れることは重要なのではないでしょうか。

音楽に関わる行動で1年にかけた金額を見てみると、「アーティストグッズ~を購入した」人は1万円~1万5000円未満が最も多いですが、10万円まで幅広く分布しています。また「アーティストが掲載された雑誌~」は、そもそも単価が安いので1000円~3000円に山がありますが、こちらも10万円未満まで一定数います。推しに対する沼り具合によって落とす額にかなり差はあると思いますが、楽曲へ落とす金額より多いのではないでしょうか。

筆者も推し活している1人ですが、グッズは結構買い漁ってしまいます。買うだけで満足してしまうものから、身につけてファンアピールしたり、アクリルスタンド(アクスタ)などは、さまざまな場所で写真を撮ってSNSへアップするなど、グッズの活用方法もさまざまです。ただ、最近はランダム商法で大量に買わせるケースも少なくなく、ファン心理に漬け込みすぎない良心的な販売や良質な(センスのいい)グッズづくりに注力してほしいものです。

出典:CCCマーケティング総合研究所「音楽に関する行動調査」より

文=飯島範久

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