トラックから15万個のトマト、カリフォルニア州の高速道路にケチャップの海

カリフォルニア州で大量のトマトを積んだトラックが高速道路の中央分離帯に衝突した

カリフォルニア州で大量のトマトを積んだトラックが高速道路の中央分離帯に衝突し、トマト15万個以上が州間高速道路80号の混雑する車線に散らばったと報告された。

このトマト散布によって高速道路警察は大混乱に陥り、その後始末に追われることになった。



(これだけではない。この奇妙な事件の実に「翌日」、米国ではまたもやとんでもない事故が発生した。テネシー州の交通量の多い道路で、トレーラートラックがアルフレッドソース─パスタ用のホワイトソース─の瓶を道路に撒き散らしてしまったという。)

この「事件」は月曜日の朝、カリフォルニア州ヴァカヴィルで起きた。熟れたトマトを積んだトラックがまず車とぶつかり、次に高速道路の中央分離帯に衝突した。ニューヨーク・タイムズ紙は、トラックが最初に車両と衝突したことでトマトが数車線にわたって分散し、より大きな惨事となったと報じています。一方、この飛散に気づかなかった残りのドライバーは、車線を連続的に走行し始めたため、トマトをさらに強く押しつぶすことになった。



トマトの汁が道路一面に広がったため、他の車もコントロールを失い、7台の車が巻き込まれて事故を起こした。1人が足を骨折し、トラック運転手ら4人が軽傷を負ったという。

カリフォルニア州ハイウェイパトロールのジェイソン・タイハースト巡査は「このような事故は一般の人々にとって実に危険だ。死者が出る可能性も大きい」と述べている。今回の事故で死傷者が出なかったのは幸運なことらしい。



カリフォルニア高速道路パトロールは、一般市民の安全のため、数時間にわたって高速道路を閉鎖した。

ロスアンジェルス・タイムズ紙の報道によると、「事故から6時間以上経った月曜日の午前11時30分には、トマトは東行き車線から一掃された。作業員は吸収性の粉末を使って、トマトのほか、油を含んだ汚れの除去にあたった。しかしセミトラックの撤去作業に手こずり、午後3時頃まで西行き1車線が閉鎖されたままだった」としている。

前述のタイハースト巡査は、「今回の事故が起きたソラノ郡はマトの主要生産地としても有名だ。こういったタイプの事故は、比較的交通量の少ない道路で起こることがほとんどではある」と述べている。高速道路警察を疲弊させたものの、ようやく道路は開通し、現在は通常の交通が再開されている。


(この記事は、英国のテクノロジー特化メディア「Wonderfulengineering.com」から翻訳転載したものである)

Wonderfulengineering

ForbesBrandVoice

人気記事