SDGs=持続可能な開発目標。それは決して、国や企業だけが目指すゴールではない。いま、この星に生きる私たち一人ひとりが、たとえ「ちいさく」ても、できることを「ちょっとずつ」実行することが、求められている。
2021年末にスタートした「sdgs_media_japan」では、個人的で身近なSDGsを伝え、広めるために「いっしょに学ぼうSDGs!」と題し、発信力の高い俳優やタレントを、毎月一人ずつ紹介。日常生活のなか「自分たちの未来に共感」できるような、「ちいさくて」「ちょっとした」SDGsアクションを伝えている。
「SDGsがもっと当たり前になればいいなと思います。いまは、まだ馴染みが薄いなと思うんです」
数々の話題作への出演が続く人気俳優は、端正な顔に爽やかな笑みを浮かべながら、正直にこう打ち明けた。
杉野遥亮、27歳。千葉県出身。2015年、松坂桃李らを輩出した男性向けファッション誌『FINEBOYS』の専属モデルオーディションでグランプリを獲得し、芸能界入り。モデルとしての活動を経て、2016年から俳優業に。以後、数多くのドラマ、映画に主演、出演を続けている。
2021年には、最終興行収入45億円を記録した『東京リベンジャーズ』に出演。その続編として2作連続で公開される映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』(公開中)、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』(6月30日公開)で、前作に引き続き主人公の相棒ナオトを演じている。
「ナオトと握手することで、主人公のタケミチは過去に行ったり、現在に戻ってきたりするので、物語のキーパーソンの一人だと思います。ナオトと僕の共通点は、何かにつけて真面目なところかな……。まったく似てないところは、あそこまでの行動力が果たして僕にあるかなって、思いながら演じていました」
ヒット作の続編に出演する難しさを、俳優はこう打ち明けた。
「なにが難しいかと言うと、『どういう人だっけ?』って、もう一度、自分の中で掘り起こしたりするんです。どんな作品でも、やっぱり前作は越えなきゃいけないな、と思っています。当たり前ですけど、怠惰にできないというか。さらに一生懸命やっていくしかないので、続編ってすごく難しいなと思います」
冒頭で「まだ馴染みが薄い気がする」と語っていたSDGsについてだが、じつは、そんな言葉が一般的になるずっと以前から、環境問題には関心があったと話す。
「例えば二酸化炭素の排出量とか、小学生のころから気になっていたんです。アマゾンの森林が、どんどん焼き尽くされているってニュースを見たとき、『怖いな』って思っていました。理科の授業で、木々が、二酸化炭素を吸って酸素を出しているってことを、学んでいましたから。普通に『やばいじゃん、このままじゃ生きていけないじゃん』って。以来、ずっと関心は持ち続けています」