欧州

2024.01.11 13:30

ロシア軍に捕虜処刑されたウクライナ旅団、ロボティネ周辺で怒りの逆襲

英陸軍のチャレンジャー2戦車(Shutterstock.com)

ロシア軍はウクライナ軍による昨夏の反攻の成果を帳消しにすべく、ロボティネ周辺でも攻勢に転じた。その攻撃のひとつで、ロシア空挺軍第76親衛空挺師団に所属する空挺兵らは第82旅団のウクライナ兵3人を捕虜にし、即刻処刑した。
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第82旅団は復讐した。砲撃やドローン(無人機)の支援を受けながら、ドイツ製のマルダー歩兵戦闘車、米国製のストライカー装甲車、英国製のチャレンジャー2戦車で攻撃した第82旅団は、161、162、166高地の間を遮断し、ロシア軍の塹壕の一区画を奪った。

とはいえ、第82旅団は3つの高地そのものを掌握したわけではない。そして、この戦域を支配しているのは依然としてこれらの丘だ。第82旅団は第76師団の攻勢を押し返したにすぎない。「これもまた消耗戦のエピソードのひとつだ」とクーパーが述べているとおりだ。

こうした一進一退の攻防はこの戦争の現在の性格をよく表している。ロシア軍は複数の戦域で攻勢をかけているものの、廃墟化している東部の都市バフムートの北にある戦線のごく一部を除き、大きな前進は遂げていない。
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それ以外の戦域では、ロシア軍の攻撃はウクライナ側の堅い防御に阻まれるか、ウクライナ軍による局所的な逆襲を受けて後退を余儀なくされている。

ロシア軍が人員や戦車、大砲、砲弾の数でなおウクライナ軍を上回っているのは確かだ。しかし、ウクライナ軍はドローンをより巧みに運用しており、ロボティネ周辺ではロシア軍による戦争犯罪を受けて怒りをたぎらせている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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