食&酒

2024.01.05

若者の3人に1人はおせちを食べず

正月の食卓を飾るものといえば、お雑煮やおせちというのが定番。特におせちは、おめでたい意味合いの具材を複数重箱に詰め、良い一年になるよう食す縁起物で、最近は店舗や通信販売で高級おせちが販売されており、家庭で作る世帯は減ってきている。

そんなおせちについて、データコムが30代までのミレニアル世代を対象におせちに関する調査を行っている。

それによると、まず正月はどこで過ごすかとの問いに、76.4%が自宅と回答。おせちを食べる予定があるかの問には、「おそらく食べる」「食べる」を合わせると64.1%が食べると回答。ただ、35.9%の人は食べないということで、自宅で過ごす人が多いにもかかわらず、おせちは食べない人が意外と多い印象だ。


最近はおせちも和風だけでなく、洋風や中華風といったバレエーションも登場しているが、購入するのはどれかとの問には、和風おせちが78.2%と圧倒的に多いが、洋風おせちも33.6%おり、あまり縁起物のこだわりなく和洋折衷タイプが多いのではと思われる。

おせちの具材で好きなものは何かの問いには、「栗きんとん」が52.7%でトップ。「伊達巻き」(42.3%)、「黒豆」(40.0%)と続いており、甘い味付けの具材のほうが人気のようだ。

逆に苦手な具材は「なます」が35.9%でトップ。「数の子」(35.9%)、「田作り」25.5%と続き、酢の物やあまり普段食さない具材はあまり人気ではないようだ。

年末におせちを作ること自体が面倒と感じ、正月の雰囲気を味わうために、店舗などで購入する人が増えてきていると思うが、そもそも無理しておせちは食べない、という人も増えつつあるという現実。そうした世代が家族を持つことで、正月の風景は今後数十年でガラッと変わってしまうのかもしれない。

出典:データコム「ミレニアル暦を対象とするおせちに関する調査」より

文=飯島範久

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