ホンダの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは、約10万6000台の「CR-Vハイブリッド」をリコールする。米運輸省の幹線道路交通安全局(NHTSA)が現地時間12月20日に発表した。先月にも米国全体で数百万台を対象としたリコールがあり、そこにはホンダのリコール2件も含まれていた。
ホンダは、同車の12Vバッテリーケーブルの回路にはヒューズが欠落しているため、衝突時にショートしたり過熱したりするおそれがあり、火災や怪我のリスクが高くなるとしている。NHTSAの発表によると、当該バッテリーケーブルはホンダが無償で交換する。
同社は対象車の所有者に対し、1月29日に通知書を送付する予定だと言っている。
本リコールの対象は、米国仕様ホンダCR-Vハイブリッドの2020年~2022年モデル。
今回のリコールは、11月にホンダが、別の2件の問題で約55万台をリコールしてからわずか1カ月後のことだった。11月17日、同社は米国内でSUVの「パイロット」やミニバン「オデッセイ」、および「アキュラMDX」や「アキュラTLX」など、計25万台近くをエンジンのベアリングに問題があったとしてリコールした。その数日後には、シートベルトに重要な部品が欠落しているおそれがあるとして「アコード」と「HR-V」の計30万台のリコールを発表した。同社では、販売店が問題の箇所を点検し、必要であれば修理すると語っていた。
数週間前には、テスラもオートパイロット機能に関する懸念から200万台以上の電気自動車をリコールしている。
テスラのリコールに加え、ホンダは6月にもリアビューカメラの不具合により120万台をリコールしているが、2023年のリコールで群を抜いているのはフォードだと、オートモーティブ・ニュースがNHTSAのデータを引用して報告している。フォードは今年、54件のリコールを実施し、560万台以上の車両が影響を受けた。しかし同社はMotor1に送った声明で、リコール総数は今年になって減少しており、自主リコールは顧客が問題に遭遇する前に潜在的問題を発見するために役立っていると述べた。
(forbes.com 原文)