2. 職場が混乱した時でも、仕事への満足度が維持できる
新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって職場の在り方が変化したことは、「職場で親しい友人を持つこと」の価値がますます高まっていることを浮き彫りにした。世論調査会社Gallup(ギャラップ)の最新データによれば、「職場に親しい友人がいる」と答える従業員は、一貫して、仕事の全般的な満足度が高いと回答している。ギャラップのデータを見ると、パンデミックによって職場が大いに混乱した2020年には、「職場に親友がいる」人のうち、「職場に非常に満足している」と回答した人が前年比で6%も増えた。2019年は33%だったが、2020年は39%だったのだ。
一方、「職場に親友がいない」人の場合、「職場に非常に満足している」と回答した人は、2021年は23%だったが、2022年は15%と減少した。こうした減少が示唆しているのは、コロナ禍を経た職場がニューノーマルに適応していくなかで、「自分を支えてくれる親しい同僚がいないこと」が、いっそう切実に感じられるようになった可能性があることだ。
つまり、職場で親しい友を持つことは重要だ。親しい同僚がいれば、困難な時期にあっても、仕事の満足度が維持できるし、場合によっては満足度が高くなることもあり得るのだ。
結論
こうしたエビデンスを見れば、結論は明らかだ。職場において親友を得ることは、単に楽しいだけでなく、確かな好結果を生むキャリア戦略なのだ。職場の親友は、インポスター症候群を軽減させ、激動の時代であっても仕事の満足度を大幅に高めてくれるなど、働く上での秘密兵器となってくれる可能性がある。
こうした重要な人間関係を、偶然任せにしてはいけない。同僚と親しい関係を築くために、自ら率先して行動を起こそう。そうすれば、日々の業務だけでなく、キャリアの進展全体が変わっていくはずだ。
(forbes.com 原文)