フォーブスが独自に入手したEメールによると「@Handle Team」と呼ばれるXの社内チームが、休眠アカウントを販売するためのマーケットプレイスへの取り組みを開始した。少なくともいくつかのケースでXは、アカウントの購入希望者に一律5万ドル(約750万円)の費用を要求する勧誘メールを送っている。
これらのEメールは、Xの現役従業員から送られたもので、同社は最近、このプログラムのガイドラインやプロセスおよび手数料をアップデートしたと述べている。フォーブスは、情報提供者の匿名性を守るために、メールの全文を公開しないことで同意した。
フォーブスは、この件でXにコメントを求めたが、同社のメディア向けEメールアカウントからは「現在多忙のため、後ほど確認して下さい」との自動応答のメッセージが送られてきた。
マスクが買収したXは、数カ月前からこのようなプログラムを計画中だと噂されてきたが、2022年11月の時点で、マスクは「膨大な数」のハンドルネームが「ボットや荒らし」によって奪われており「来月からそれらを開放する」予定だと投稿していた。
これに対し、あるユーザーは「サイトがアカウントのマーケットプレイスを立ち上げ、手数料を徴収すればいい」と提案していた。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)は今年1月の記事で、Xの従業員たちが、マスクが15億ものユーザーネームを「間もなく開放する予定だ」と投稿した翌月にハンドルネームの販売について議論していたと報じていた。そして5月に、Xは休眠アカウントを削除し始めた。
11月3日時点でXのウェブサイトに掲載されているユーザー名登録のポリシーには「残念ながら、現時点ではアクティブでないユーザー名を解放することはできません」と記載されている。一方、休眠アカウントポリシーでは、非アクティブとみなされないように30日ごとにログインするようユーザーに警告しているが、Xは現在、非アクティブなユーザーアカウントを解放していないとも述べている。
(forbes.com 原文)