S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは10月13日の取引終了後にルルレモンがアクティビジョン・ブリザードに代わってS&P500指数に採用されると発表した。
これを受けルルレモンの株価は16日に10%上昇して417ドルをつけ、2022年初頭以来の最高値を記録した。
ルルレモン株の評価は以前と変わらないが、アスレジャー、アパレル分野を代表する同社の株価は、主要な株価指数への採用を受けて大きく上昇した。このような短期間の急騰は、S&P500に連動するミューチュアルファンドやETF(上場投資信託)が新規採用銘柄を購入し、株価を押し上げると市場が予想することで起こる傾向がある。
電子製品のHubbell(ハベル)も13日にS&P500に加わることが発表され、株価は16日に2%以上上昇した。
バンクーバーに本社を置くルルレモンの時価総額は510億ドル(約7兆6000億円)で、ライバルのナイキとTJマックスの親会社のTJXカンパニーに次ぐ、北米で3番目に価値のある衣料品小売業者となっている。ルルレモンの株価は2020年3月から2021年11月にかけて約200%急騰したが、景気後退懸念による市場全体の調整で暴落し、今回の上昇後も2021年の最高値を約15%下回っている。
ルルレモン株は、今年の年初から26%上昇しており、同期間に15%下落したナイキ株のパフォーマンスを大きく上回っている。ナイキの前四半期の売上高は129億ドルと、ルルレモンの22億ドルを大きく上回ったが、EBITDA(利払い税引き前減価償却償却前利益)を見ると、ナイキの18億ドルに対してルルレモンは5億7300万ドルと、規模に対する収益性はルルレモンがナイキを凌駕している。
(forbes.com 原文)