マーケティング

2023.09.27 13:30

若者世代の心をつかむ「聞くこと」を重視するマーケティング、ペットフード企業の知恵

安井克至
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ノムノムが顧客と交流するのは、ソーシャルメディア上だけではない。クリエイターやインフルエンサーと手を組んで、自社ブランドのコンテンツづくりも行なっている。そうやって完成したコンテンツは、誠実で共感を呼ぶ販促用ツール(コラテラル:ブランドの世界観をつくり上げるすべての制作物)として、同社マーケティングチームが繰り返し活用している。

すべてのタッチポイントを大切にする

アーマンに言わせれば、ノムノムの成功は1回きりのイベントではない。同社のアプローチは、独創的に始まり、増殖していくスタイルだ。

「どのような購買層がターゲットであっても、消費者との接点は、すべてがエンゲージメントの機会だ。影響を与え、スクリーン上の関係だけにとどまらない強固な絆をつくり上げていくチャンスだ」とアーマンは述べる。そうしたタッチポイントは、顧客とソリューションを結びつける上で不可欠だ。顧客との接点はどれもが、勝敗を決める瞬間であり、1つ1つが重要である。

マーケティングコンサルタント会社Convince & Convertのコンテンツストラテジスト、ジェニファー・ハーモンはこう話す。「子どもを持つことは、もはや前提ではない。親になることを見送るミレニアル世代とZ世代がますます増えているが、それは、気候変動や生活費の高騰、自由時間の過ごし方などについて、じっくり考えた末の決断だ。そして、子どものいない世帯の多くが、飼い犬を中心にした生活を送っている」

「価値観と優先順位が変われば、消費者の購買行動も変化する。要するに、ペット業界では今後、購買力が増し、競争が激化するということだ。SNS上の情報を収集・分析するソーシャルリスニング、個々の顧客ごとにサービスを最適化するパーソナライゼーション、そしてオーセンティシティ(誠実さ)に取り組むマーケターが先頭に立つようになるだろう」

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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