ヘルスケア

2023.09.30 13:00

「人生の後半に子どもを持つ」ことを考える人への心理学者からのアドバイス

科学研究は、私たちが忍耐レベルを測定する手助けをしてくれる。学術誌Journal of Positive Psychologyに掲載された研究によると、忍耐は3つのカテゴリーに分類される。対人関係、人生の苦難および日々の苛立ちだ。研究チームは、個人の忍耐レベルを評価するために、以下に示す11項目の「そう思う/思わない」形式の質問を考案した。

1. 友人たちは私がとても忍耐強い友人だというだろう
2. つらい時期が過ぎるまで待つことができる
3. 交通渋滞はイライラするが、ひどく腹を立てることはない
4. 他人に対して忍耐強い
5. 困難な問題や病気にもごく簡単に耐えることができる
6. 一般に、行列に並ぶことは苦痛ではない
7. 親しい友人や家族に対して忍耐強くいることが苦手である
8. 人生の苦難の中で忍耐強い
9. 新しいことを学ぶのに苦労している人がいたら、苛立ったり腹を立てたりすることなく助けることができる
10. 赤信号で非常にイライラする
11. 人々に対して忍耐強くいることは簡単だ。

あなたが忍耐レベルのどのあたりにいるのかを考え、その情報を使って子どもに関わる決断を下すことを考えてはどうだろうか。

3. 子どもが欲しい本当の動機は?

重大な決断には、健全な内省がともなうべきだ。人生のこのステージで子どもを欲しがる自分の動機づけを、できる限り探ってみてほしい(セラピーに頼るのも1つの方法だ)。

あなたの頭の中で起きていることを本当に知っているのはあなただけだが、科学はあなたが計画を立てる手助けをすることができる。

一般に、科学研究では目標設定と目標指向行動を「内発的」と「外発的」という2つのカテゴリーに分類する。内発的な目標や動機づけが、自分のためにやりたいことであると定義されているのに対し、外発的な目標は、あなたが実行すると他人が期待していること、あるいは、あなたがやるべきだと自身が感じていることを指す。成功は、それをどう定義するにせよ、内向的に動機づけられたものごとを追求する人のところへと、より自然にやってくるものだと心理学者はいうだろう。

人生におけるこのステージで子どもを持ちたいというあなたの欲求について深く考え、以下に挙げた、研究に基づく5つの質問を自分に問いかけ、内発的と外発的の違いを心に留めてほしい。

1. この目標を達成することをほかの誰かは望んでいるか、あるいはもし達成したら、誰かから何かをもらえるか?
2. 私はこの目標を達成しなかったら、恥ずかしいと思うか?
3. 私ははこれが持つべき重要な目標であると、本当に信じているのか?
4. この目標は私に楽しみと喜びを与えてくれるだろうか?
5. この目標は、私の本質を表現し、人生で最も重要だと私が思っていることを反映しているのか?

結論

子育ての旅に同じものは2つとない。計画を立て、正当な理由を持って臨めば、子どもを持つのに不適切な時期などというものはない。

忍耐力の評価を調べて結果を受け取りたい人は、Patience Questionnaireにアクセスして欲しい。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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