美容液とクリームが著しく成長
2022年時点で、洗顔と化粧水が約6割を占めているが、2017年比で美容液が2.91倍、クリームが2.25倍と著しく伸びている。洗顔と化粧水を中心としつつも、美容液やクリームなど、使用する基礎化粧品の種類が増えてきていると考えられる。高齢者層ではクリーム人気 若年層は美容液、パックも組み合わせ
さらに、2023年1-6月の基礎化粧品の購入金額構成比を、年代別に見てみよう。前述の通り、年代計ではおよそ6割を占めている「洗顔と化粧水の割合」が、60・70代では5割を下回り、クリームが3割以上を占めている。
クリームの構成比は、2017年1-6月時点では21.2%だったので、およそ10ポイントも増えている。特に好調なのが、化粧水・乳液・美容液・マスクの効果も訴求する「オールインワンタイプのクリーム」だ。
また、10・20代と30代の構成比に着目すると、美容液がおよそ7%、パックがおよそ6%と、40代以上よりも大きかった。
30代以下で人気の美容液は、シミやニキビ対策を訴求する、若年層の需要を捉えた商品だ。パックも、日ごろからケアをすることで肌の状態を整えようと訴求するものが好調で、若年層では、さまざまな基礎化粧品を組み合わせて使用し、支出を増やしていることがうかがえる。
日焼け止めも需要高 メイクアップ化粧品の成長につながるか?
このように、基礎化粧品に牽引され、好調を維持している「男性化粧品市場」。顕著に伸びているのは若年層だが、中高年層でも拡大を見せており、外出増の動きが加速する中、基礎化粧品だけではなく日焼け止めも伸びるなど、需要は高止まりしている。
今後はさらに、メイクアップ化粧品の好調へと続いていくのだろうか。引き続き、市場動向に注目したい。
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