資産運用

2023.07.27

FXの初期投資額は低めの傾向 35%が10万円未満

資産運用にはさまざまな投資手段がありますが、なかでもFX投資は円安による波が激しかったため、利益幅が大きく一時期注目されました。その反面、失敗するリスクも大きいため、投資を躊躇したひとも多かったのではないでしょうか。

そんなFXについて金融情報メディアの「NET MONEY」が利用実態調査を行っています。

それによりますと、FX歴は5年以上が圧倒的に多く、最近始めたという人はごく僅かでした。やはりFXが注目され始めたときに始めた人がしっかり利益を確保して続けているという印象です。

FXを始めたきっかけは、「資産形成をしたから」が46.8%でもっとも高く、続いて「副収入がほしかったから」(41.4%)、「お金を早く儲けたかったから」(37.1%)と続きます。

始めたときの投資額については、「1万円以上10万円未満」が28.1%でもっとも多く、続いて「51万円以上100万円未満」(13.3%)でしたが、10万円未満が35.3%おり意外と少額からスタートしている人が多いことがわかります。

利用しているメインのFX口座は、「SBI FXトレード」が19.9%でダントツ1位。続いて「楽天FX」(11.4%)、「DMMFX」(9.8%)と続いています。

メインのFX口座を選んだ理由としては、「その口座が自分の取引スタイルに合っていると感じたから」が48.6%でもっとも高く、「少額から始めることができるから」(30.9%)、「そのFX口座を提供している同グループの他のサービスを利用していたから」(23.3%)と続きます。すでに株式投資などを行っていて、FXも始めようと考えたときに、やはり同グループのサービスを検討すると思いますが、FXの取引方法やアプリの使い勝手、手数料の安さなど総合的に判断して選ぶというのが賢い選択のようです。

取引のスタイルについては、「デイトレード」(数時間から1日で完結する売買)が52.0%でもっとも高く、「スイングトレード」(数日から数週間単位での売買)が40.4%、「長期トレード/積立」(月・年単位で保有するスタイル)が34.5%と続いています。このあたりのメリット・デメリットを把握した上で始めないと失敗する可能性が高いので、長く続けるためにもしっかり学ぶ必要があるでしょう。


日本の人口はどんどん減り続け、老後の年金もあまりあてにできないとあっては、資産形成するにあたって投資はやっていくべきことなのでしょう。とはいえ、まだ投資を始めていない人にとってはリスクもあるだけに躊躇しがちですが、ちょっとずつでも増えればという気持ちで一歩を踏み出す勇気が必要なのかもしれません。

出典:ZUU「FXに関する利用実態調査」より

文=飯島範久

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