資産運用

2023.07.24

2024年からはじまる新NISA、知っている人はわずか1割強

少額投資非課税制度として2014年から始まったNISA。年間投資枠120万円、非課税保有期間5年間で限度額は600万円というこの制度は、その後2018年につみたてNISAが始まり、こちらは年間投資枠40万円、非課税保有期間20年間、非課税保有限度額が800万円も創設されました。ただ、いずれか選択する方式で、どちらにすべきか悩ましいところでした。

それが、2024年に制度が大幅に拡充され「新NISA」としてスタートします。これまで同様「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠が設けられていますが、今回は併用が可能で、それぞれ年間投資枠が120万円と240万円と、大幅に投資額が増えています。さらに非課税保有期間は、いずれも無制限となり非課税保有限度額は総枠で1,800万円(成長投資枠は1,200万円)とこちらも増額されています。

こうした新たな投資施策に対して、ウィズが「新NISAに関するアンケート調査」を行っています。

まず、新NISAに対して、内容まで知っているかと問うたところ、内容まで知っていると回答した人はわずか11.9%に留まりました。ただNISA自体をあまり知らない人が、44.4%もおり、投資に対する感度はあまり高くないのかもしれません。

これまでのNISAの利用状況についても、「NISAを利用している」人は14.2%で、「つみたてNISAを利用している」は11.5%。「利用していない」が半数を超えたものの、「利用したいがやり方がわからない」と回答した人が20.5%おり、なんとなくやってみたいと考えている人は少なくないようです。

新NISAが始まったら利用したいかの問には、「積極的に利用する」「利用する予定」合わせて24.6%いますが、「利用しない」も27.2%とほぼ同数おり、投資に対する意識の温度差は激しいようです。

実は、新NISAと現行のNISAは併用ができるため、すでに現行NISAを行なっている人はより多くの非課税枠を活用できます。現行NISAの申し込みは今年いっぱいまで。少しでも投資を考えているなら、2024年からではなく今年から始めることをオススメします。

出典:ウィズが「新NISAに関するアンケート調査」より

文=飯島範久

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