資産運用

2023.06.27

リスク高めで投資する人、結果の満足度も高めの傾向

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老後のことを考えて資産運用を検討・実行している人が増えてきていますが、実際に投資している人を対象に、投資に関する調査をアドバンが運用するテクニカル分析専門サイト「テクニカルブック」で行われています。

まず、この1年間の投資成果について、どの程度満足しているのか聞いたところ、「非常に満足」「やや満足」と回答した人は44.5%に上りました。一方、「やや不満」「非常に不満」は18.6%にとどまっているので、全体的にはそれほど不満は抱いていないようです。

では、どのような投資に対して満足度が高いのか調べてみたところ、「先物/オプション」が78.7%でトップ。僅差ですが「CFD(FX以外の差金決済取引)」(78.3%)、「バイナリーオプション」(77.7%)と続いています。比較的リスクの高い投資対象のほうが満足度は高いという結果となりました。

また、投資スタイルと何足度の関係についても調べたところ、やはり「ハイリスク・ハイリターン」が70.8%でダントツのトップとなりました。ただこれは、この1年間で結果がよかったからにすぎず、ほかのスタイルより「非常に不満」が12.5%ともっとも多いことから、ハイリスクの怖さも垣間見られます。
 
こうした投資を行っている人たちは、投資に関する知識やスキルをどのように身に着けているのか、満足度の関係で調べたところ、「オンライン講座や動画を視聴する」が59.6%でもっとも多く、「投資セミナーや勉強会に参加する」が56.1%、「SNSで情報交換する」が54.5%と続いています。人と交流しながら学んでいくスタイルが割りと満足度が高めで、「特になし」が26.2%と低いことから、やはりそれなりにスキルを身に着けないと投資で成功するのは難しいようです。

また、投資判断をするために行っている分析方法と満足度の関係を調べたところ、「テクニカル分析」(55.7%)「ファンドメンタルズ分析」(52.1%)に対し、「特になし」は32.0%と低い結果に。やはり、なんとなくや気分で判断するよりは、ある程度の指標による判断のほうが、有利になるようです。

このように、資産運用として投資する場合は、なんとなくやとりあえずといった気分で始めるのではなく、ある程度しっかり学んだ上できちんと情報収集も行い、的確に判断できるようにすることが重要なようです。

出典:アドバン「投資満足度調査」より

文=飯島範久

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