米国獣医学会(AVMA)のロリ・テラー会長によると、まずは予約の時点で、その宿泊施設がペットの同伴を認めているのかどうかを確認することが不可欠だ。一緒に泊まれるペットの大きさなどについて規則があるかを調べておこう。
テラー会長が教えてくれた、安全で快適な旅のためのヒントは以下のとおり。
・旅行にペットを連れて行くかどうか決めるにあたってはまず、愛犬の性格や健康状態を考慮することが必要。車に長時間乗せるよりも、自宅の近くに預けたり、自分たちが宿泊する施設とは別の場所に泊まらせたりする方が、ストレスを感じさせない場合もある。
また、愛犬との旅行が初めなら、あまり遠出をしないこと。滞在期間は数週間ではなく、数日にしておくのがいいだろう。愛犬が旅行にどう反応するのかを見極める機会にもなる。
・愛犬の健康状態が良好かどうか、確認しておくこと。ワクチンの接種状況や、滞在先の環境に応じた寄生虫予防の対策ができているか、かかりつけの獣医に尋ねてみよう。
行き先によっては、出発前に動物検疫所への届け出が必要になる。また、獣医の連絡先は、すぐにわかるようにしておくこと。滞在先の救急動物病院の場所なども、調べておくといい。
・愛犬に必要なもの(水、ペットフード、薬、リード、うんち袋など)一式をひとまとめにした、キットを作っておくこと。そのほか犬用のベッドやおもちゃなど、普段から使い慣れているものを持参すること。
・エサをあげる時間や外に出す時間、散歩の時間など、旅行中も可能な限り、愛犬にとって普段どおりのルーティーンを維持すること。愛犬が異なる環境でも快適に過ごせるようにするためには、「いつもどおり」が保たれていることが大切。
・ペットを連れていることに関連したエチケットを守ること。例えば、公共の場所ではリードをつけておく、長時間にわたってホテルの部屋に置き去りにしない、ほかの宿泊客に迷惑をかけない、といったことに留意すること。
犬を置いて外出するときには、パズルフィーダーや長持ちするおやつを用意しておくなどする。愛犬が快適に過ごすことができ、問題行動を取らないようにするための計画を立てておこう。
(forbes.com 原文)