大物ユーザーが得た初回報酬の額に基づくと、フォロワー10万人につき1000ドル前後が得られる計算となる。例えば、これを筆者のアカウントに当てはめると、フォロワー数が16万人のため、単純計算で1600ドルが得られるはずだ。ただしこれは5カ月分の額を基準としているため、月収はこれを5で割った320ドルとなる。加えて、ツイートを閲覧した人すべてがTwitter Blueユーザーではないため、この額はさらに減る。筆者のフォロワーに占めるTwitter Blueユーザーの割合は不明だが、初回報酬を受け取ったクリエイターたちよりかなり低いはずだ。
月収が仮に250ドルだったとしても悪くない額だと言えるかもしれないが、おそらく大半の人は筆者よりフォロワー数がずっと少ないはずだ。フォロワー数が1万6000人のユーザーの月収は25~30ドルほどになるだろうか。それも、インプレッション数の下限を満たせた場合の話だ。
繰り返しになるが、報酬額はフォロワーに占めるTwitter Blueユーザーの割合によっても変わる。フォロワー数1万4000人のNFT関連アカウントが5カ月分の報酬として2400ドルを受け取ったという投稿もあったが、このアカウントをフォローする人の多数がBlueユーザーであることは明白だ。
広告収入の分配制度は、実際には報酬がまったく発生しないか、発生してもごく少額となるユーザーをTwitter Blueに加入させるための策略のように思える。この制度から多額の報酬を得られる人の数は、ツイッターの膨大なユーザーベースと比較して極端に少ない。ツイッター上で出回っている高額報酬は目を引くものだが、他の人々がそれに追随しようとしても、思うようにはいかないだろう。
(forbes.com 原文)