インスタグラム責任者のアダム・モッセーリはスレッズへの投稿で、同社はこれまで「運営とバグ修正」に集中していたが、今後は新機能の追加に軸足を移し、フォローしている人のみのフィードや、編集ボタン、投稿の検索機能を優先的に追加していく予定だと説明した。
自分がフォローしているアカウントの投稿のみが表示されるフィードや、投稿の検索は、ツイッターが初期から搭載していた標準機能だ。一方、ツイートの編集機能は最近追加されたもので、利用には月額980円の「Twitter Blue」への登録が必要だ。
ツイッターにあるハッシュタグやトレンドといったその他の定番機能については、スレッズへの追加を検討している機能の「リストにある」ものの、今は優先事項ではないとモッセーリは述べている。スレッズのエンジニアは、一部ユーザーから要望のあったデスクトップ版アプリやウェブ版サービスも現在開発中で、「近いうちに」登場する予定だと述べている。
ツイッターのみならず、メタが運営するフェイスブックやインスタグラムでも標準装備されているこれらの機能の多くがスレッズの公開時にはなかったことについて、モッセーリは「機能と時間のバランスをとることは常にデリケートな問題だ。もっと多くのことを終わらせたかったが、チャンスを逃してしまうことが心配だった」と述べている。
これらの機能が追加されることで、スレッズはツイッターに近づく可能性がある。ただモッセーリらは、スレッズを単なるツイッターの代替サービスにするつもりはないと示唆している。
両者の最も顕著な違いは、タイムラインだ。メタ傘下の他のSNSと同様、スレッズではアルゴリズムによるタイムラインのみが用意されており、投稿はユーザーにとって最も関連性が高いと思われるものが自動的に表示される。
一方のツイッターでは、これと同様のタイムラインと、新しい投稿をリアルタイムで時系列に表示するタイムラインのどちらかを選ぶことができる。ツイッターのオーナーであるイーロン・マスクは、スレッズは「クローズドソースで、アルゴリズムのみのシステム」であり、「人々が見る情報の操作」につながると非難。一方で、スレッズとツイッターの類似性をやゆもしている。ツイッターの代理人弁護士は先週、知的財産を盗んだとして、メタを提訴する構えを示した。
(forbes.com 原文)