経済

2023.07.14 15:00

ツイッターが広告収入の分配を開始、初回は総額500万ドル

安井克至
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Shutterstock

ツイッターは7月13日、以前から計画されていたフォロワー数が多いクリエイターに対する広告収入の分配をようやく開始した。一部のユーザーは3万7000ドル(約510万円)を超える報酬を受け取ったと報告している。
 
この報酬は、ツイッターの返信スレッドに挿入された広告に対して支払われるもので、イーロン・マスクによると、初回の支払い額は2月にこのプログラムが発表されたときからの累積額になるという。
 
広告収入の分配を受けられるクリエイターは、Twitter Blueのサブスクリプションに加入し、支払いのためのStripe(ストライプ)アカウントを所有し、過去3カ月間の投稿のインプレッションが500万回を超えていることを求められる。
 
マスクは先月、最初の支払いが総額500万ドルになると述べていた。暗号資産ドージコインの共同開発者のビリー・マーカスは13日、3万7050ドルの支払いを受けたことを発表した。
 
ツイッターは13日に一部のユーザーにメールを送り、対象となるクリエイターに今後3日以内に支払いを行うと伝えた。
 
支払額の計算方法や、分配の比率は現時点では明らかになっていないが、1万ドル近い報酬を獲得した保守系ユーチューバーのベニー・ジョンソンは、過去28日間のインプレッションが4億3300万回だったことを開示している。
 
ツイッターの広告収入の分配は、同社が競合のThreads(スレッズ)との競争に直面する中で始まった。メタが立ち上げたスレッズの登録者数は、今週初めに1億人を突破し、史上最速で成長したアプリとなった。
 
ツイッターは、このアプリがツイッターのパクリだと決めつけ、企業機密や知的財産を盗んだとして、メタを訴えると脅迫した。ツイッターは広告面で苦戦しており、ニューヨーク・タイムズが入手した内部資料によると、米国での4月の広告売上は前年同月比59%減の8800万ドルだったとされる。
 
forbes.com 原文

編集=上田裕資

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