NASAによると、同探査機は6月27日、時速61万kmで飛行しながら、太陽表面からわずか900万kmまで接近した。これは地球・太陽間の距離である約1億5000万kmの94%近くまで到達したことを意味している。2018年8月18日に打ち上げられた同探査機による太陽フライバイは、今回が16回目だ。
宇宙天気を予測する
パーカーの任務は、太陽風(太陽から吹き出し太陽系全体に浸透している粒子の流れ)を生み出す高エネルギー粒子の起源を探ることだ。太陽風が消滅する地点は事実上、太陽系の縁、すなわち星間空間の始まりとなる。パーカーが太陽風の起源を解明できれば、太陽系物理学の理解が深まり、宇宙の天気をより正確に予測できるようになると期待されている。
太陽風の荷電粒子が地球大気に衝突すると、美しいオーロラを生み出す一方で、電波障害や人工衛星の劣化の原因となる。太陽風は宇宙飛行士や電力網に悪影響を及ぼす他、極端なケースではインターネットの障害を生む可能性もある。
HIGHEST MONTHLY AVERAGED SUNSPOT NUMBER SINCE SEPTEMBER 2002! The June 2023 SNN was 163.4 the highest value for over 20 years. The CM model is now forecasting a peak for SC25 of just under 200, the CM model at 125 (SC42 was 116). Any Grand Solar Minimum believers left out there? pic.twitter.com/uw0JCeooe1
— Keith Strong (@drkstrong) July 1, 2023
(forbes.com 原文)