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2023.07.07 10:00

スレッズだけじゃない、ツイッターからの移行先候補を一挙紹介

Getty Images

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米メタが5日、ツイッターのように短文を投稿できる新たなSNS「Threads(スレッズ)」の提供を始めた。起業家のイーロン・マスクによる買収後のツイッターで仕様の変更や一方的な措置が相次ぐなか、不安や反感を募らせるユーザーや広告主の間では移行先を探る動きが出ている。次の大きなプラットフォームになる可能性のある競合サービスをみておこう。

Threads:メタによるツイッターの対抗サービスとして長らく待ち望まれていたスレッズは、予定より1日前倒しで公開された。アップルのiPhoneとグーグルのAndroid搭載端末で使える。投稿や再投稿「いいね」など、ツイッターと同じような機能を備える。売りの1つは、メタの画像・動画共有アプリ「インスタグラム」と深く連携している点だ。ユーザーはインスタと同じ名前を使うことができ、インスタでフォローしているアカウントをスレッズでも簡単にフォローできる。

Bluesky(ブルースカイ):招待制のアプリであるブルースカイは、2019年にツイッター社(当時。現在はマスクのXコーポレーションに吸収)内で共同創業者のジャック・ドーシーが立ち上げ、2021年にスピンアウト(分離・独立)した。著名人では米下院議員のアレクサンドリア・オカシオコルテス、モデルのクリッシー・テイゲンらが使っている。個人情報や閲覧コンテンツの管理でユーザーの権限を大きくした分散型SNSなのが特徴だ。見た目はツイッターとよく似ていて多くの機能も共通するが、ダイレクトメッセージ(DM)やライブストリーミング、動画は非対応となっている。

Post News(ポスト・ニュース):ポスト・ニュースは昨年11月、マスクが引き起こしたツイッターの混乱を好機とみて、カーナビアプリ「Waze(ウェイズ)」の最高経営責任者(CEO)を務めたノーム・バーディンが立ち上げた。出資者には有力VC(ベンチャーキャピタル)のアンドリーセン・ホロウィッツも名を連ねる。新聞や出版社、ニュースサイトなどのパブリッシャーとソーシャルメディアの関係の新たな考え方という触れ込みで、マイクロペイメント(少額決済)によって前者が稼げるようにすることに重点を置く。いくつかの有名なパブリッシャーが参加しているものの、まだテスト段階であるため基本的な機能は欠けているものがある。

Mastodon(マストドン):2016年にリリースされたマストドンは、ツイッターの代替サービスとしては最も古く利用者の多いものの1つだ。オープンソースで、ツイッターと同じように機能(ツイートでいう「ツイート」は「トゥート」と呼ばれる)し、マスクによるツイッター買収後に新規ユーザーが流入した。単体のプラットフォームではなく、多くのSNSを連携させた分散型のネットワークとなっており、各SNSはマストドンのルールやポリシーに意見をいう権利がある。ほかの多くの人気SNSと異なり、非営利で運営されている。
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翻訳・編集=江戸伸禎

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