Hive(ハイブ):モバイル端末限定のアプリであるハイブは2019年に公開され、マスクによるツイッター買収後にSNSで話題になった。ほかのユーザーのフォローや投稿などの機能はツイッターとよく似ている。重要なのは、ユーザーがどんなコンテンツを閲覧するかを判断するアルゴリズムがないとされている点だ。メインチャンネルでのコンテンツは単純に時系列で表示されるという。
Spoutible(スパウティブル):このアプリは今年2月、ツイッターの有害アカウントや偽アカウントを追跡する解析ツール「ボット・センティネル」から生まれた。「安全で包摂的、そして楽しめるオンラインスペース」をうたい「特定の人を標的としたハラスメント、ヘイトスピーチ、偽情報、プラットフォームの操作をいっさい容赦しない」と宣言している。
スレッズは「真の脅威」か
マスクがツイッターで問題を起こすたびに、一部のユーザーはマストドンなどに流出してきた。とはいえ、これまでのところ、ユーザー数や人気という点でツイッターにとって真の脅威になるプラットフォームはなかった。だが、メタによるスレッズのリリースは注目すべき動きであり、ツイッター側も注視しているはずだ。ツイッターと競合するほかのプラットフォームがツイッターのユーザーをめぐって戦っているのに対して、メタは、すでに確立し絶大な人気を誇るSNSと膨大なリソースを引っさげて参戦した。
メタは、常に成功してきたわけではないものの、競合他社が先行して提供していた機能を、自社のサービスに次々に取り入れてきた歴史でも知られる。たとえば短尺動画の「リール」はTikTokを真似たものだし「コミュニティチャット」はDiscordに似たものだ。写真や動画が24時間後に自動的に消える「ストーリーズ」の機能は、もともとSnapchat(スナップチャット)が提供していた。
(forbes.com 原文)