米国公共ラジオ放送(NPR)が、メキシコ国立自治大学の研究者ギレルモ・マレイ・トルタローロの話として伝えたところによれば、不作の原因は、乾燥した気象条件にあり、これはトウガラシ産地である北メキシコで長年にわたる「メガドラウト(極端な干ばつ)」が生じていることが原因だという。さらに、ラニーニャ現象が立て続けに起こり、長引いたことにより悪化したとのことだ。
「Nature Climate Change」に掲載された2022年の研究では、メキシコ北部と米国南西部は、過去1200年以上で最悪という、22年間にわたる乾燥期のさなかにあるとされている。この研究に携わった研究者らによれば、この干ばつは、乾燥と高温化をもたらす気候変動の影響でさらに悪化しているという。
ただし米国の干ばつは、一連のいわゆる「大気の川(Atmospheric River、大雨をもたらす細長い水蒸気帯)」と、2023年の大雪によって大きく緩和されたと「U.S. Drought Monitor」は述べている。
サンフランシスコ・ベイエリアではシラチャーソースの需要が高く、一部の熱烈な愛好家が、サンフランシスコとオークランドにあるフィリピン料理店「Señor Sisig(セニョール・シシグ)」の2店舗から、シラチャーソースのボトルを盗む事態に至っている。同店の運営マネージャー、マリエル・エドワーズは6月16日、サンフランシスコの現地メディア「SFGATE」に対し、ボトルは「文字どおり消えてしまった」と話した。
(forbes.com 原文)