「実際、ほぼすべてのお客さんでコストダウンができています。ある日本の大企業の米国工場では、6割ものコスト削減ができました。一般的に製造業では調達コストが売り上げの6割を占めています。調達コストの削減は営業利益の増加に直結するので、圧倒的に価値が大きい。米国のお客さんは導入までの意思決定も早く、どんどん拡大していける」
新サービスの「CADDi DRAWER」もすでに米国で販売開始した。「日本で昨年ローンチしたばかりなので、もう国内が少し立ち上がってからと思っていましたが、『CADDi MANUFACTURING』の提案を進めていったら、想定以上に使いたいという声をいただいて」と加藤の鼻息は荒い。
シリーズCで調達した資金は、CADDi DRAWERの開発やグローバル展開などに充てる方針だ。キャディでは、30年の売り上げ目標として「CADDi MANUFACTURING」で1兆円、「CADDi DRAWER」で1000億円を掲げており、加藤は「目標値の半分は米国市場で捻出したい」と意欲を示している。