さらに、ノックスは「管理職は自身のチームの業務を再設計して、自動化により反復性のある管理業務をより多く行えるようにし、部下が自動化で対処できない人間の側面に取り組む時間を、どのように確保できるようにするかに注力する必要があります」と続ける。
ローナガンはまた、クラウドやAI、機械学習の拡大は「技術職と非技術職の双方に、これらの需要の高い分野におけるスキルや専門知識を高める機会を提供します」と付け加える。「とにかく雇用主が求めるスキルを持った人材が不足しているのです。今は、AIが実世界でどのように応用されているかを基礎から理解し、キャリアと収入の可能性を高めるのに理想的なタイミングなのです」
ノックスも同時に「AIには真似できないソフトスキルが今後の鍵になります」という。「クリティカルシンキング、創造性、心の知能指数、つまりEQスキルといったものが、オートメーションの世界で成功するために最も重要なものになるでしょう。それ以上に、チームビルディングの能力やリーダーシップのスキルが重要になりますが、グローバルなバーチャルハイブリッドの世界ではなおさらそれが進みます。そしてまた、特にパンデミックから抜け出しつつある現在では、共感を示すことがAIでは置き換えられない重要なスキルとなります」
AIがさまざまな専門職や管理職に与える影響は大きいとローナガンは語り「AIはデータ分析、機械学習、ソフトウェアエンジニアリング、クラウドコンピューティング、プロジェクト管理などの専門知識を持つ、新しい学際的な専門家チームの必要性を高めるでしょう」という。
現在の生成AIにみられる急成長は「非常に新しい分野であり、急速に発展」していて刺激的だとノックスはいう。彼は「この技術を使いこなすためのパラメータとガイドラインが整えられて、その中で私たちの仕事がどのように容易になり、効率が向上し、新たな労働の世界での生産性がどのように向上するのかを見るのがとても楽しみです」と語る。
情報開示:私は過去1年間、コンサルティングの一環として、この記事で紹介したAWSの調査業務を行ってきた。
(forbes.com 原文)