食&酒

2023.07.09 11:30

焼肉業界に異変? 「タンでなくサーロインから」が進んでいる理由

今台頭する「焼きしゃぶ」人気!

焼肉でロースをおいしく食べる方法にもいろいろありますが、最近の焼肉業界では「炙りロース」「焼きしゃぶ」の人気が広がっています。

「徳島県ゆずとすだち 手作りポン酢で

かる~くささっと焼いて、ポン酢につけてパクッ

うんま~!のっけからめちゃめちゃ美味しい

ポン酢も酸っぱすぎず、きつすぎずで絶妙

サシがしっかりあるのに、サラッといただける

たまりませんねぇ」

(えりりんこさん|食べログ・京松蘭 南森町)
炙ったロースを手作りのおろしポン酢で

炙ったロースを手作りのおろしポン酢で


炙りロースのつけダレの定番はやっぱりおろしポン酢。京松蘭の手作りポン酢はファンも多く、「売ってほしい!」とのリクエストが絶えません。

またがっつり系のシメご飯にするなら、タレ焼きで卵をからめる「すき焼き風」もおいしいです。
タレ焼き

タレ焼き

「焼肉のはじまりはロース」が最高においしい

私たち「京松蘭」は2011年の創業まもない頃から、焼肉をアラカルトではなくコースで、また一品目には必ず「ロースの炙り」を提供してきました。

焼肉の一品目をロースにするとなにがかわるかというと、「ロースをいちばん食べてもらえる」こと。

東京にある「タン塩」が名物の超人気店は1日に黒タンを10本以上も仕入れているといわれていますが、京松蘭ではその「タン」がそっくりそのまま「ロース」になるものとイメージしてください。

黒毛和牛は1頭で700キロ。その半頭分のロースを、私たちは1日で使い切ります。

加えて、お客さんたちの反応をみていると、最初にロースから食べてもらうことには理にかなっている点が多いと考えるようになりました。

いろいろありますが、なんといっても、はじめに和牛の最高部位を焼くことからスタートすると人はテンションがあがり、食べると圧倒され、その後の食事や会話も盛りあがります。

「コースの最初は、ロースの炙り

いつも、このお肉食べると幸せになる

ほんっと何度食べても、一番最初のお肉に圧倒される

高知県産ゆずと酢橘で作るポン酢と辛味大根で最高に美味しい 」

(えりりんこさん|食べログ・京松蘭 本店)

「いつも焼きの始まりはロースから❤️

はっきりいって絶品っ

柔らかい食感と口いっぱいに広がる上質な脂

おろしポン酢で上品に✨

美味しすぎて泣きました」

(よく食べる人。さん|食べログ・京松蘭 本店)

他にも赤身志向の人が霜降りも好きになれたり、最近また増えはじめている訪日外国人に和牛の魅力を伝えるトップバッターとして最適だったり、焼肉のはじまりをロースにするといいことばかりといえるでしょう。
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文=高橋大樹 編集=石井節子

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