暮らし

2023.06.24 10:00

温暖化で「食べられなくなるかもしれない」食品7選

05 はちみつ

気候変動によってミツバチの生息地域が変わり、活動時期と開花時期にもズレが生じることで、作られるはちみつの量が減ってしまうかもしれない。

また、気候変動とは別に、近年はネオニコチノイド系農薬の使用が原因とされるミツバチの減少も問題となっている。UNEPによると、世界の食糧の90%を供給する100種類の作物のうち、70種類以上がミツバチによって受粉されているため、ミツバチの減少は想像以上の悪影響をもたらすだろう。

06 天然サーモン



地球温暖化の影響は海にまで及んでおり、地球の海面温度は1880〜2012年の間に平均で0.5℃上昇。日本近海での海面の水温は、この100年で1℃以上熱くなった。

また、地球温暖化を引き起こす二酸化炭素は森だけでなく海にも吸収され、海洋の酸性化が進むことで炭酸カルシウムが減り、貝類や甲殻類の成長が妨げられる。

これらの変化によって海の中の生態系が破壊され、頂点にいる鮭のような大型魚の減少にもつながるのだ。

07 さくらんぼ

さくらんぼは温暖化によって成長が早まったことで、実が育ち始めてからの時期に、寒波の被害を受けるリスクが高まっている。

2012年、アメリカのミシガン州では、春が異常に暖かかったためにさくらんぼの木の成長が5.5週間ほど早まり、その後に再び気温が下がったことで収穫量の90%以上が失われた。

他にもジュース用のブドウ、モモ、リンゴが寒波のために枯れてしまい、州全体の損失は2億1千万ドルと推定されている。

私たちにできること

今回は、地球温暖化によって食べられなくなる可能性のある食べ物を紹介した。

気温上昇の影響を甘く見ず、省エネや徒歩・自転車での移動、使い捨ての削減など、私たち一人ひとりがコツコツ取り組みを積み重ねていくことが大切である。

「遠い未来の話だから私には関係ない」と思わず、美しい地球を守っていかなければならないのだ。

【参考】
・環境省
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/stop2008/26-27.pdf

・Grist
https://grist.org/climate-energy/climate-change-could-wipe-out-pasta/

・The Telegraph
https://www.telegraph.co.uk/news/earth/earthnews/8965683/Chocolate-will-become-an-expensive-luxury-item-due-to-climate-change.html
https://www.telegraph.co.uk/news/earth/agriculture/9661559/Coffee-threatened-by-climate-change.html
https://www.telegraph.co.uk/news/earth/earthnews/10730667/Bees-and-the-crops-they-pollinate-are-at-risk-from-climate-change-IPCC-report-to-warn.html
https://www.telegraph.co.uk/news/earth/environment/climatechange/8177990/Cancun-climate-summit-Britains-salmon-at-risk-from-ocean-acidification.html

・PLOS ONE
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0020155

・PBS NewsHour
https://www.pbs.org/newshour/science/science-july-dec12-michigancherry_08-15


※この記事は、2023年5月にリリースされた「エシカルな暮らし」からの転載です。

文=エシカルな暮らし

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