製品

2023.06.28 14:30

ブラウザ版Googleフォトが機能強化、ツールも増加しアプリ版とほぼ同様に

次に、「ツール」タブだ。ここにはグーグルが対象となる写真に基づいて自動的に表示する編集ツールのメニューが含まれている。写真に対する適切なツールがない場合、ツールタブ自身が表示されない。

ここに表示される可能性のある新オプションは以下のとおりだ。

ぼかし:「ポートレートモード」のぼんやりとした背景のボケ効果を提供し、その強度は下のスライダーで調整できる。残念ながら、モバイルアプリに存在する深度コントロールは現在、ブラウザ上では利用できない

カラーフォーカス: 背景からのみ色を取り除き、被写体を際立たせる。これも強度のスライダーが下部にある

ポートレートライト:画像内で模擬的な光源を動かして、人の肌に当たる照明を調整することができる

:色のプリセットに基づいて空の色合いと彩度をコントロールすることができる

残念なことに、グーグルの強力な「消しゴムマジック」ツールはどこにも見当たらない。

「調整」タブの機能も強化された。通常の明るさと色に基づくコントロールに加えて、新たにHDRスライダーが追加され、ハイライトとシャドウのバランスを取るのに役立つ。また、最も明るいハイライトだけを調整する「参照白色点の色度座標値」コントロールもある(英語ではWhite Point)。レイアウト全体も見直され、すべてのコントロールスライダーがデフォルトで一度に表示されるようになっている。また、Googleフォトのモバイルアプリに表示されるものと一致した便利なアイコンも追加された。

最後に、「フィルタ」タブが最初の位置から最後の位置に移動した。これまでと同じカラープリセットが搭載され、レイアウトも一新された。ここにあった自動調整は最初の「候補」タブの中に「エンハンス」メニューとして移動している。

さらに、すべてのタブに共通する変更点として「完了」ボタンが廃止され、より馴染みのある「×」(左上に表示)によるキャンセルと「保存」ボタンによる保存に変更された。虫眼鏡アイコンも削除されたが、編集中にマウスのスクロールホイール(またはそれに相当するもの)を使用してズームインとズームアウトを行うことができる。

アップグレードを利用できるのは現在、有料顧客のみ

現在、これらの新機能はGoogle Oneの加入者に限定されているため、残念ながら有料顧客でなければこれらを利用することはできない。これは、Google Oneの顧客は「無料」のユーザーよりも多くの機能を持つだけでなく、混乱を招く可能性のある大幅に異なるインターフェースを持っていることも意味する。たとえ最先端の機能が無料版に搭載されなくても、やがてグーグルが両者を似たようなものにすることを期待したい。

Google Oneユーザーであれば、すでに変更が適用されているはずだ。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事