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2023.06.19 10:15

オンライン会議でカメラをオンする率が高い職種とは

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アフターコロナ時代でも、コロナ禍で定着したオンライン会議は、オフィスでのリアル会議とともに今後も活かされるでしょう。そうした会議で、みなさんはカメラをオンにして参加しますか? 会議の内容や相手にもよると思いますが、カメラオフで済ませられるのであれば、オフのママという人が多いのではないでしょうか。

そんな課題について、イトーキが「首都圏ハイブリッドワーカー調査」としてアンケートを実施し、職種別に集計して結果を公開しています。

それによりますと、オンライン会議でカメラをオンにするかきいたところ、全体ではカメラオン派は約4割弱で、オフ派が多数を占めました。職種別に見てみると、人事はカメラオン派が6割を超え他の職種を圧倒。一方情報システムの人は「どんなときもカメラはオフ」と回答した人が35.8%もいました。

続いて会議でプレゼンする機会はあるかの質問に対し、全体では46.3%の人がプレゼンをする立場で参加と回答。この質問に対しても、人事は65.8%の人がプレゼンする立場で参加するとし、ほかの職種を圧倒しています。一方、一般事務の人はわずか11.8%しかおらず、職種によって大きな差があることがわかりました。

会議での不便・不満を感じる点はとの質問に対しては、通信品質を挙げる人がもっとも多く、「相手のカメラがオフで反応/表情がわからない」を挙げた人は営業/営業企画の人がもっとも多いという結果になりました。通信品質は途切れてしまうと、会議にならないのでもっともな意見ですが、営業職の人たちが相手の表情を意識しているという点は、やはりオンライン会議よりリアル会議のほうがやりやすいと感じているのかもしれません。また、プレゼンをする機会の多い人事の人は、自分の映りやプレゼン時の相手や自分の表情が伝わりづらい点を不満に挙げています。結局、相手に伝える力は、言葉だけではなく、身振り手振りや表情が重要であると感じているようです。

このことは、Webプレゼンで工夫していることについての質問で、話すスピードや資料の見やすさが重要だとしていますが、人事や総務が「自身の身振り手振り」を挙げている人が多く、カメラオンにしたい人が多いということにもつながります。

オンライン会議は、場所を問わずに参加できるので、時間の無駄を省けるメリットはあるものの、面と向かない状態で相手へ伝える能力が問われる場でもあるため、長かったコロナ禍でWeb 会議にだいぶ慣れたと思っていても、意外とまだ課題は多いのかもしれません。

出典:イトーキ「首都圏ハイブリッドワーカー調査」より

文=飯島範久

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