スターバックス・ワーカーズ・ユナイテッドは、中西部ウィスコンシン州の店舗で従業員がプライドの飾り付けを外す様子とみられる動画をTikTok(ティックトック)に投稿。またツイッターには、プライド関連の装飾をしないよう指示されたと訴えるスターバックス従業員らのものとみられる投稿をまとめたコラージュも載せている。
ウィスコンシン州選出のマーク・ポーカン下院議員(民主党)は「この件といい、組合つぶしの件といい、(スターバックスについては)常連客を失わないよう願わざるを得ない。こんなのはわたしたちの通う店じゃない」とツイートし、スターバックスは平等を支持している顧客を遠ざけていると苦言を呈した。
スターバックス・ワーカーズ・ユナイテッドを含め、ほかのツイッターユーザーからも、スターバックスは性的マイノリティーの多くの労働者に支えられているのにプライドの装飾を撤去したと批判する声が上がっている。
一方、右派界隈は、プライドを祝う企業に対する反発の効果だと喜んでいる。
保守派のコメンテーター、チャーリー・カークは、ツイッターの230万人のフォロワーに向けて「スターバックスが店舗でのプライド関連の装飾を禁止した」と伝えたうえで、「いいことだ。みんな、圧力をかけ続けよう」と呼びかけた。
130万人近くのフォロワー数をほこり、「ウォーク」(社会問題に関する意識の高さを示す言葉で、保守派の間ではしばしば批判的な意味で使われる)な企業についての批判を頻繁にツイートしている保守派の人気アカウント「End Wokeness」も、スターバックスの件について伝える記事タイトルのスクリーンショットを添えて「カルチャーウォーを始めたらこうなるんだよ」と書き込んでいる。
このほか、登録者数155万人を擁するYouTube(ユーチューブ)チャンネル「TheQuartering」も13日に公開した動画で、「ウォーク中のウォーク中」であるスターバックスがプライドの飾り付けを撤去したのは、人々が「レインボーキャピタリズム(プライドのような性的少数者関連の運動に乗じて企業が儲けようとする姿勢)に嫌気が差した」ためだろうと主張した。
スターバックスは数週間前、父親がトランスジェンダーの娘とのつながりを取り戻そうとするところを描いたCMをインドで放映し、賛否両論を呼んだ。CMを「画期的」などと高く評価する声があった一方、保守派のコメンテーターのベン・シャピーロらは「ウォーク」だとこき下ろした。
(forbes.com 原文)