採用に苦慮する業界を支援する
ホワイトカラーの解雇が相次ぐ中、時間給労働者を多く抱える業種は、依然として採用に苦慮している。インスタワークは、倉庫やホスピタリティ、外食などの業種で空いているシフトを埋め、時間給労働者の仕事探しと企業の人手不足解消を支援している。400万人のデータを保有するインスタワークは、機械学習アルゴリズムの利用を拡大し、スキルや信頼性に基づいて労働者と仕事のマッチングを向上させようとしている。例えば、皿洗い要員が不足しているレストランや、季節労働者を必要としているスポーツスタジアムの売店に、より適した人材をマッチングさせることが可能になる。
メガーニが目指すのは、労働者側に対して時間や場所、働き方の選択肢を増やすと同時に、企業側には生産性が高く、時間通りに働く信頼性の高い労働者を紹介することだ。
メガーニによると、今回調達した資金はスキルアップを目指す労働者のための、AIを活用したトレーニングや資格制度の構築にも充当する予定だという。かつてグルーポンに勤務していたメガーニは、時間給労働者の仕事探しを支援することを目指して2016年に同社を退職し、インスタワークを創業した。
企業がホワイトカラーの労働者や上級管理職を採用する場合、リンクトインやリクルーターなどさまざまなリソースを活用できる。これに対し、時給労働者の採用や空きシフトを埋めるためのリソースは少ないとメガーニは指摘。今回の資金調達によって時給労働者を採用したい企業によるアクセスがさらに増えることを期待している。「ブルーカラー労働者の採用活動は、課題が非常に多い」とメガーニは語った。
(forbes.com 原文)