2作とも「学校では習わない暗算法」を扱ったものであるが、大人、子どもを問わず「暗算法」の価値が見直されている昨今の傾向がうかがわれる。
小杉氏に、ビジネスでも役立つ暗算法の価値について以下ご寄稿いただいた。
ビジネスで差がつく計算力
まずは『ビジネスで差がつく計算力の鍛え方』から、ビジネスですぐに使える暗算法を紹介しましょう。次の問題をみてください。
□にあてはまる数を求めていきましょう。
1億1千万円=11千万円なので、8(千万円)から11(千万円)に、何%増えたかを考えていきます。
11-8=3なので、3÷8を計算して百分率に直せば、□が求められます。
3÷8=3/8で、「3/8=0.375」であることを知っていれば、□に入る数は、(0.375×100=)37.5(%)であることがわかります。
分母が4や8の分数の、小数への変換はよく出てきますので、改めて確認しましょう。
分母が4の分数
1/4=0.253/4=0.75
分母が8の分数
1/8=0.1253/8=0.375
5/8=0.625
7/8=0.875
これらをおさえておくことで、先ほどのような計算を瞬時にすることができます。ひとつの方法として把握することをおすすめします。