・科学および月探査を支援する研究活動(RASSLE)は、メリーランド州ローレルにあるジョンズ・ホプキンス大学応用物理研究所のダナ・ハーレーが率いる。チームは月の極地域の揮発物の進化、太陽系の年代学および極低温サンプルの扱いの分野で、将来における月探査の科学基盤の確立を支援する
・月の環境および揮発物探査研究センター(CLEVER)は、アトランタにあるジョージア工科大学のトーマス・オーランドが率いる。チームは、近い将来の持続可能な有人月探査に必要な、月環境および揮発物質の特性を調べる
・月とそれ以遠の地球外物質の先進試料分析センター(CASA)は、アルバカーキにあるニューメキシコ大学のチャールズ(チップ)・シアラーが率いる。チームは、月試料の分析を通じて、古代の月面地殻の起源、進化および年代学を研究する
「SSERVIにこれらのチームを新たに迎えることをこの上なく喜んでいます」と、カリフォルニア州シリコンバレーにあるNASAエイムズ研究センターのSSERVIディレクター、グレッグ・シュミットはいう。「彼らの持つ広い科学分野にわたる多様な体験は、私たちがすでに成し遂げている優れた科学知識に加わるとともに、月いずれは火星における持続可能な未来にむけて前進する、アルテミスをはじめとする月面着陸ミッションの新時代に大きく貢献するでしょう」
NASAのエイムズ研究センターを拠点とするSSERVIは、2014年にNASA月科学研究所の拡張機関として設立された。同研究所は、探査と科学が相互に有効活用するという哲学に基づき、将来の有人探査目的地の科学研究と有人探査の支援を目的としている。SSERVIには、学術団体、非営利研究機関、営利企業、NASA内のセンターおよびその他の政府研究所が参加している。
(forbes.com 原文)