アート

2023.05.13 10:00

「コミュニティがCEOを選ぶ時代」 Web3アクセラレーター0N1 FORCE

「オニ」に込めた想い

そもそもなぜオニフォースは鬼をモチーフにしているのか?

IMCMPLX:私は日本の文化をリスペクトしています。オニフォース以外のプロジェクトでも「稲荷」というのがあるのですが、それは京都の稲荷神社に行った際にインスピレーションを得たものです。そもそも神道の始まりの神の物語は非常に興味深いです。教えもありつつ、エピソード自体もとても魅力的です。そのような日本の文化を愛しているからこそ生み出せたのがオニフォースです。

なぜオニなのか?というと個人的な体験ともなるのですが、自分がハッピーなときもなぜか人から鬼のような表情をしていると言われてきました。また、感情が高まると顔が赤くなるので赤鬼のよう、とも言われたり。なぜか鬼という存在が自分の身近にありました。

小さい頃からそのような経験をしているので、身近な鬼が本当に悪い存在なのか?良い面もあるのではないか?など考え続けていることもオニフォースが生み出された背景にあります。オニフォースのキャラクターには私の出身地であるインドネシアのバリの神様「バロン」も混ざっています。神も鬼も同じような存在なのではないか?という考えもオニフォースの中で問いかけたいメッセージです。

鬼も神も存在しつつ、同時に、ノスタルジックで温かい世界観も作りたいと思ってました。当初人気のあったNFTプロジェクトはカッコよくとも、冷たかったり、シニカルだったり。なので、温かさが感じられるものを目指したのと、ノスタルジックというのは夜中の3時、一人で部屋にいるときにゾーンに入るような、そのような感覚を作品としても表現していきました。

コンテンツは消費する時代から、自身を向上させる時代へ

Web3プロジェクトの旗手を担うオニフォース。かつてはコミュニティとの諍いを体験したが、その洗礼をどのような未来につなげていくのか?

スターロディー:オニフォースのIPとコミュニティのクリエイティビティを融合したアニメや漫画を作っていきたいと思っています。また、Web3/ブロックチェーンを活用するからこそ、既存のWeb2企業のようなことをせずに透明性と信頼性の高い活動も心がけていきたいです。

そして、私達が生み出す新たなコンテンツが、AIとともに生きる時代に人間性を感じていけるようなクリエイティビティに溢れたプロジェクトでありたいと考えています。私はシリコンバレーで育ったのでFacebookを始めとする多くの企業が企業責任を果たさずに儲けだけを意識するものを見てきています。オニフォースはWeb3旗手として、コミュニティ、そして関係する人々に対しての信頼性を大切に進めていきたいと思っています。

NORI:現在、Web3プロジェクトに関わっていくことは常に自分自身をアップデートしていくことと同じなので、常に進化と発展を恐れずに、新しいIPのカタチ、を生み出していくことに注力していきたと考えています。オニフォースが次世代IPのスタンダードとなるようにコミュニティの声を広い多くの関係者と広げていきたいと思っております。

コミュニティイベントで出会ったアーティストの一人は、アメリカから来ておりオニフォースの世界観を踏襲したアートをAIを活用して作っていたり、他のアーティストはメタバース空間を作るのを得意としていると語っていた。

アーティストだけでなく、参加者一人ひとりの才能を生かし、テクノロジーと分散化を活用してグローバルに点在する才能を活かしていく当プロジェクトを今後も注視していきたい。オニフォースは、Web3型アートプロジェクトの一例として、組織としても、IPとしても革新的な取り組みに挑戦しながら、未来のアートとエンターテイメントの可能性を切り開いていくだろう。

オニフォースの「REBORN-再生」ツアーが今後どのように展開していくのか?静観するも良し、コミュニティに入り一緒に作り上げるも良し。未来のIPは自分たちの成長につながるものであるべき、というスターロディーの言葉を自分ごととして捉えていきたい。

文=西村真里子

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