また、インフラサウンド・ハプティック(触覚・超低周波音)と称される、音を深みのある振動として体感できるシステムも配備されている。
Our 2023 New Year’s Resolution?
— Sphere (@SphereVegas) January 3, 2023
Unveil #msgsphere, an entirely new medium that will allow audiences to see and feel entertainment like never before.
Come take a look... pic.twitter.com/1EhUdkvQxx
スイートルームは23室と、通常のアリーナでは50-60室は最低でも用意されることを考えると少なめだが、これはバスケットボールやアイスホッケーなどの興行が行われず、シーズンチケットの販売も無いためと見られる。
イベント毎の貸し出し需要が多く、ライブ公演や新製品の紹介、コンベンションのプレゼンテーション、eスポーツなどが編成されるであろう。
建設費もケタ違い 過剰投資か? 唯一無二か?
2万人収容アリーナの建設工事費が概ね4億ドル程度であるのに対し、スフィアは2019年9月着工時点の予算12億ドル(約1635億円)を大きく超え、完成時には21億7500万ドル(約3000億円)に及ぶものと見られている。土地の購入費用は含まれていない。これは、隣接するベネチアンホテルを所有するラスベガス・サンズ社が地主であることから、「スフィア」の呼称に「アット・ザ・ベネチアン・リゾート」を付加することを条件に、地代の軽減をオファーしたことによると言われている。
それにしても、最先端技術を徹底的に取り入れた「過剰投資」とも思えるこの施設は、事業として成立するのだろうか。
スフィアの運営では4400人の雇用創出が予測され、MSGによって公表されている年間の売上はグロスで7億3千万ドル(約1000億円)。事業税だけでも4800万ドル(約65億円)と言われている。経営の維持を危惧する声も少なくない。
観客導線への懸念も大きい。スフィアには駐車場が304台分しか用意されていない。ラスベガスでは駐車場の利便性が問われる。隣接するサンズでは1万2千台収容の駐車場をフル稼働している。